ロッキード事件

昨日は、新江戸川公園、永青文庫芭蕉庵など、文京区の関口界隈を紹介しました。
新江戸川公園と芭蕉庵は無料で見れるので、お勧めです。

何故、新江戸川公園に行ってみようかと思ったのかというと、NHKの番組でで田中角栄の目白御殿が出てきたので、場所がそばという事で連想したからです。

その番組とは、土曜日と日曜日に3部に分けて放送された「未解決事件file5 ロッキード事件 40年目のスクープ」です。
当時の田中角栄邸の目白御殿の様子が映っていて、玄関にずらっと置かれた革靴が印象的でした。
なんでも、1日に100人以上が陳情などで訪れていた、ということで、その権勢ぶりが判ります。
そして、目白御殿が、単なる豪邸というだけでなく、事務所として大きな役割を担っていた事も判りました。

番組を視ていて、当時の世間の騒ぎを思い出しました。
「ピーナッツ」とか「よっしゃ、よっしゃ」なんて言葉は、ちょっと不謹慎ですが、懐かしかったですね。
あと、児玉誉士夫邸に右翼がセスナ機で自爆攻撃を仕掛けたなんて・・・まるkっきり、忘れていました。
先日、シリア等の自爆テロについて書きましたけど・・・日本人の心の深層にも、そのような考え方が流れている事を改めて認識しました。

番組では、全日空のトライスター導入は、ほとんど決まりかけていたこと・・・・それよりも、国産の開発をひっくりかえした自衛隊への対潜哨戒機P3Cの導入が本命だったこと・・・そして、田中角栄への5億円においても、その意味合いが大きかった事を指摘しています。
また、児玉誉士夫ルートの21億円も、P3C関係だったのですが・・捜査が入る前に、連絡があって証拠を隠滅された事・・・軍用機という事で、大っぴらにできない日米の国家における闇の力が働いていた事が推測されるようです。

そういえば、ロッキード事件の前は・・・ウォーターゲート事件ニクソン大統領が捕まったので、米国の民主主義は凄い、それに対して日本の民主主義は駄目だ・・・というような、避難の声が上がっていた時期で・・・田中角栄元総理の逮捕という劇的な形で事件の幕引きを謀ったのだと思います。

田中角栄といえば、以前も書きましたが・・・国会記者会館にあったスイスという食堂のチャーシュー麺が好物だったそうです。
で。興味を持って食べてみた事があるのですが・・・お吸い物のようなあっさりした醤油スープ、チャーシューは魚肉ソーセージみたいな食感のボソボソとした感じで・・・まさに素朴な味で、意外でした。
あれを好むという事は、本当は質素な人だったのではないでしょうか?
というわけで、田中角栄に渡った5億円も、単に私腹を肥やしたではないような気がします。