マホガニーの杢目

昨日は、ガリアンのギターを紹介しました。
ガリアンのギターに見られるようなリボン杢以外にも、ホンジュラスマホガニーには色々な杢目が現れることがあります。

もっとも、メイプルなんかに比べて、ホンジュラスマホガニーに杢が現れることは極めてまれです。

南洋材は、年間を通して同じように成長するから、木目や杢目が出にくいという説もありますが・・・
コテコテの南洋材と言っても良いハワイアン・コアには木目や杢目がよく現れます。
ハワイアン・コアとマホガニーは木質が似ているので、もっとホンジュラスマホガニーにも杢目が出ていてもおかしくない気もします。

最近では、キルテッド・マホガニーを使ったことをうたったギターもあるのですが・・・
そもそも、マホガニーの杢はメイプルやハワイアン・コアに比べて派手ではないので、昔はあまり気にしていなかったのではないでしょうか?
良く見ると、ヴィンテージ・ギターの中には、時々、ネックやボディのマホガニー材に杢が入っているものがあります。

ヴィンテージの楽器で、珍しくマホガニーのトラ杢を使っている事をアピールしていたのは、マーチンのスタイル5ウクレレです。
ちなみに、ハワイアン・コア製のスタイル5Kは1922年から1940年まで製造されていましたが、マホガニー製のスタイル5は1941年と1942年の2年間しか製造されていません。
そのため、現存するマホガニーのスタイル5はほとんどありません。
もっとも、この当時に使われていたハワイアン・コア材はマホガニー材に似ていたので、トラ杢のマホガニー製のスタイル5がハワイアン・コア製のスタイル5Kと間違われている可能性もあるのではないか?と推測しています。

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1969年製 ギブソン SGスタンダード
判りづらいですが、ボディにフレイムが入っています

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1969年製 ギブソン SGスタンダードのバック
こちらの方が杢が判りやすいかも

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戦前のS.S.Stewart トラ杢入りウクレレ
ハワイアン・コアかホンジュラスマホガニーか区別がつきません
サウンドホールから覗くと赤茶色の木肌なので、ひょっとしたらマホガニー製かも