グレコのレスポール・モデル

先日、日本製のギターは几帳面な品質管理により面白みにかけますが実用的に使うには良い、という事を書きました。
そこで、一例として、1980年代に作られたフェルナンデス製リバイバル・シリーズのストラト・モデルの写真を載せたのです。
このフェルナンデスのリバイバル・シリーズのストラト・モデルは、安く手に入る割には品質が良いので、つい何本も購入してしまいました。

で、レスポール・モデルでも、安く手に入って実用的に使えるものはないかと探しました。
代表的なジャパン・ヴィンテージのレスポール・モデルといえば、トーカイのLSシリーズがあるのですが・・・世間の評価が高く、結構、高価で取引されています。
確かに良いギターなのですが、これなら、もう少しお金を払って、本家ギブソンレスポールを買った方が良さそうな気もします。

もっと、安くて気軽に使えるものはないか?と思って見つけたのが、フェルナンデスのレスポール・モデルです。
バーニーではなくて、70年代後半に一時期フェルナンデスのブランドで売っていたもので、製造自体はトーカイでした。
私が中古で買ったのは、一番安いFLG60というモデルで、同時期のトーカイのLS60とほぼ同じ仕様・・・ワンピース・ネック、ワンピース・バックで、トップはブックマッチのソリッド・メイプルで、ちょっとブリスターっぽく玉目が表れています。
細かくいえば、ヘッド角度が14度の点とコントロール部が基盤のところが、今一つな感じ・・・当時6万円だったのが、2万円ちょっとで入手できました。

その後、ネット・オークションで、気になるグレコレスポール・モデルを見つけました。
載っていた写真を見ると、ネック・ジョイント部の工作方法が、フェルナンデスのFLG60と同じです。
で、落札したのですが・・・実物を見ると、これもトーカイ製で間違いなさそうです。

O切れと言われるグレコのロゴなので、80年代のものだと思うのですが・・・残念なことに、型番は判りません。
ヘッドにはSuper Realのような文字は無く、ヘッド裏のシリアル・ナンバーもありませんが、ポジション・マークが白蝶貝なので、EG700以上の高級機種のようです。
もちろん、ワンピース・ネック、ワンピース・バックで、トップはブックマッチのソリッド・メイプルで、微かですがフレイムが表れています。
そして、FLG60と違い、17度ヘッド角でコントロールも普通のものになっています。

コイツはかなり気に入ったので、ネット・オークションで同じタイプの物を見つけて、もう1本入手しました。
2本とも安く(2万円台)落札したので、パーツをあれこれ変えたりして、気兼ねなく弾いています。

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フェルナンデスのFLG60(左)と型番不明のグレコレスポール・モデル2本