名作本

年末年始の間、いろいろとやりたいと思っていた事があったのですけど・・・半分ぐらいしかできませんでした。
なかでも、読もうと思っていた本が何冊かあったのですが・・・結局10ページぐらいしか読んだだけになってしまいました。

先日、初詣に市川まで行った帰りの電車の事です。
ガラガラに空いていて、目の前に座っていた高校生ぐらいの女の子が、文庫本を読んでしました。
最近はスマホとか見ている人が多いので、ちょっと珍しいなと思ったのですが・・・そのうち、その娘が本に目を近づけて、やけに一心不乱に読んでいるのが気になってきました。

一体、何を読んでいるのだろう、と思って表紙を見たら・・・「ソドムとゴモラ」と書いてあるのが見えました。
一瞬、ファンタジーかな?と思ったのですが、さらに良く見たら、プルーストの「失われた時を求めて」でした。
最近の女の子にしては、古典的名作を読むなんて、偉いなぁ・・・と、思わず感心してしまいました。

なにを隠そう、私も学生の頃「失われた時を求めて」を読みたいと思ったのですけど・・・文庫本で、確か13冊という大作だったので、諦めた記憶があります。

そういえば、大人になってからは、興味のある分野の本ばかり読んでいて、学生の頃の様に意識して名著と言われる本を読む事は無くなった気がします。
それに、若いうちは、意外と時間があったのですけど、いつのまにか、あまり時間に余裕が無い生活になり・・・そのうち読もうと思っているうちに、いい歳になってしまいました。

もっとも、これは本に限った事ではないのです・・・例えば、名作と言われる映画も見ていないものが多いし、名盤といわれる音楽のアルバムも聴いていないものが多いです。
一体、これらのうち、今後いくつを読んだり、観たり、聴いたりできるのでしょうか?

特に、本は読むのに時間がかかるので、これからは、意識して名著と言われる本も読まなければいけないなぁ・・・と思いました。