そして、美術館の前の皇居側を大勢の人が歩いているのを見て、皇居の乾通りの一般開放が行われている事を知って、皇居の中の紅葉を見れた事も、先日書きました。
そんな感じで、日曜日は、とても得をした気分で帰ってきたのですが・・・その夜、放映されたNHK特集「いま 介護の現場で何が 調査報告 無届け介護ハウス」という番組を見て、現実に引き戻されました。
なんでも、有料老人ホームだと約25万円/月かかるそうですが、無届け介護ハウスだと約10万円/月だそうです。
このため、無届け介護ハウスは、増加する金銭的に行き場がない高齢者の受け皿となっているそうで、NHKの調査によれば、全国で1941か所も存在するそうです。
行政の目が届かないため、安全性に問題があり、無届だと罰則はあるそうですが・・・他の受け皿となるようなものが無いため、今まで罰則が適用された事例はないそうです。
番組では、親を無届け介護ハウスに預けている家族の話なども紹介されていましたが・・・
現在、親を介護している身としては、将来、在宅で介護できなくなった場合、さすがに1か月25万円支払うというのは難しいので、やはり安全性に不安があっても、無届け介護ハウスに預けざるを得ないだろうと思います。
それで、施設を増やす事を行っているのですが、働く人材を確保できないため、特別養護老人ホームのなかには空き室が増えているそうです。
さらに、医療費を抑制しようとする国の政策により、入院期間を短くすると診療報酬を多く受ける事ができたり、7割以上退院させれば診療報酬が増えたりするそうで、このため、病院から無届け介護ハウスへの高齢者の収容を依頼する事が多いそうです。
こんな状況のため、無届け介護ハウスは増加しているのですが・・・国が全国の自治体に指令を出し、無届け介護ハウスの規制を強めているそうです。
このようなちぐはぐな行政の対応を見ると、介護保険制度は、誰のため、何を目的にしているのか、という疑問を持ってしまいますね。