介護の成果

今日もテレビ番組の話題で・・・帰宅してテレビNHKのを点けたら「首都圏情報ネタドリ!」という番組で、介護について取り上げていました。
現在、特別養護老人ホームに入って、少し楽になりましたが・・・母の介護で苦労しているので、興味を持って拝見しました。

なんでも、介護報酬・介護保険料の見直しで、リハビリなど自立支援の成果が求められるようになったそうです。
しかし、高齢者の方それぞれの個性があり、今の状況に満足していて、リハビリに熱心でない方もいるので、強制はできないと、介護の現場からは戸惑いの声が上がっているとか。

それに、この傾向が強まると、リハビリに熱心な高齢者とか、リハビリの効果が望める高齢者を優先的に入所させるようになり・・・自立が困難で、家族が困っているような高齢者が見捨てられてしまい・・・介護する家族の負担軽減という目的とは、逆効果になってしまう可能性がありそうです。

そもそも、歳をとればとるほど、介護の世話になる要素は増えるのが自然なので・・・長い目で見れば、リハビリなどで改善されるのは一時だけ、再び介護が必要になってしまうと思われるため・・・求められる成果というのが出る人の割合は少ないはず。
要するに、これも介護にかかる費用の削減なのでしょう。

私の母なんか、正常圧水頭症という認知症を発症し、徐々に進行しているうちに、脳梗塞を発症し左半身麻痺に・・・そして、現在は、パジェット病という乳癌を発症・・・といった具合に、介護の世話になる度合いがどんどん増えて・・・とても、リハビリなんかで改善するような状況ではなくなってしまいました。
今後さらに、介護の現場に成果が求められるようになったら・・・見捨てられても、しょうがないのでしょうかね?

番組によると、現在、介護のメニューによって単金が決まっているのですが・・・これだと、丁寧に世話をしても、適当に世話をしても、同じ料金になってしまうので・・・成果による差別が必要だという事です。
しかし、介護の現場の成果って、介護を受ける高齢者の方がどれだけ満足されているとか、家族の方がどれだけ負担が減っているか、なんていう事で測って貰いたいですね。