横山大観展

先日も書きましたが・・・先週のNHK日曜美術館」を視て、改めて横山大観の良さを知りました。
で、今日は、国立近代美術館で開催されている「生誕150年 横山大観展」を観に行ってきました。

天気が良かったので、朝、起きた時に、観に行こうと思い立ち・・・市ヶ谷から散歩がてらに、千鳥ヶ淵経由で竹橋まで歩いて行きました。
ちなみに、このルートは、職場が移転する前に、通勤するときに歩いていたので・・・懐かしかったです。

やはりテレビの影響なのか、国立近代美術館に着いた時は、開場直後だったのに、すでに待ち行列ができていたほど混んでいました。
先ほど、テレ東の「美の巨人たち」でも取り上げていたので、明日はもっと混んでいると思うと、今日観に行って良かったと思いました。

もっとも、この「美の巨人たち」で取り上げた作品「流燈」に、番組で紹介されたような逸話があったなんて知らなかったので、さらっと観てしまったのは、残念です。
そういえば、この作品を描くとき、インド女性の美しさに観音様を見出したというので、なるほどと思ったのを覚えています。
テレビで取り上げる前に展覧会に行けば空いているのですが・・・見どころを見逃してしまう事もあるので、良し悪しですね。

この展覧会のコピーに「画は人なり」とありますが・・・「流燈」のような可愛い作品や、生々流転のような雄大な作品など・・・また、色使いも、華やかな色や、ちょっとドギツイ色を使っているかと思えば、墨の濃淡だけで多彩な色を感じさせるなど、幅広い作風に驚かされ・・・いかに懐の深い画家だったのかが判ります。

そういえば、「山茶花と栗鼠」のように、横山大観の描く動物はどこか人間味があるというのは・・・それだけ、生き物を愛していたのでしょう。
また、「野の花」という作品では、女性の周囲に咲く桔梗や百合などの草花が生き生きと描かれていて・・・思わず、川端龍子の「草の実」を思いだしてしまうほど・・・普段は大胆な筆使いなのに、その描写力はきっと、草花の生命力を感じ取っていたのだと思います。

そんな感じで、混んでいても観るだけの価値はあり・・・改めて、横山大観の凄さが判りました。

イメージ 1
「生誕150年 横山大観展」 チラシ、チケット、作品リスト

イメージ 2
「生誕150年 横山大観展」 図録