盛者必衰?

今日のNHKスペシャルはシリーズ人類誕生の第2集「最強ライバルとの出会い そして別れ」でした。
つまり、人類の進化の最期に残った、我々ホモ・サピエンスネアンデルタール人の話でした。

なんでも、最近の研究で、これまで知られていたネアンデルタール人像は間違っていて・・・ホモ・サピエンスよりも知能が高く、筋骨隆々で身体能力も優っていたそうです。
したがって、ホモ・サピエンスよりも劣っていたから絶滅したという通説は、どうやら誤りだったようです。

なんか、ティラノザウルスの実像とか聖徳太子の存在など・・・昔、私なんかが教わった常識って、最近、覆されることが多いので、困ったものです。

番組タイトル「最強ライバルとの出会い そして別れ」にあるように、ヨーロッパで進化したネアンデルタール人と遅れてアフリカで誕生したホモ・サピエンスは、中東地域で同時期に共存していた時期があるというのも、興味深かかったです。
そして、勢力範囲を広げるホモ・サピエンスに対して、ネアンデルタール人は徐々に少数になっていき絶滅したのですが・・・現在のヨーロッパやアジアに住むホモ・サピエンスの中には、ネアンデルタール人のDNAを持つ人がいるというから、凄いですね。

さて、何故能力に優っていたネアンデルタール人ではなくホモ・サピエンスが生き残ったのか?について・・・弱かったから、狩りをするために、集団で行動するようになり、道具を進化させたからだそうです。
これは、前回の人類誕生でも同じですが・・・弱い物が生き残るために、困難を乗り越えた結果、最終的に勝者になるというのは・・・これまでの優勢種が残るという進化論の常識とは、まるっきり違っていました。

逆に、ネアンデルタール人の側からみると、能力が高かったために、道具を進化させず、協力しあう事もなかったという事になるのですが・・・なんか、これは盛者必衰という人類の歴史の定め通りみたいな気がします。

もちろん、これは現代社会にも当てはまるみたいで・・・弱い者とかコンプレックスを持っている者の方が、最終的には生き残っている事が多いような気がします。
だから、弱い者とかコンプレックスを持っている者は悲観しない方が良いし・・・社会はダイバーシティについての理解を深めなければいけないですね。