新たな年なので、進化について考える

年が明けたのですが・・・昨年、母が亡くなったため喪中なので、特に正月という事は何もしていません。

もちろん、大掃除も手を抜いています。

 

片づけをしていたら、古い3.5インチのフロッピー・ディスクが出てきました。

そういえば、最近の若者はフロッピー・ディスクを知らないそうで・・・ソフトの保存マークの意味も判らないそうです。

 

私なんか、フロッピーは8インチや5インチの時代から扱っていたし・・・思えば、フロッピー以前にも、カセット・テープにデータを保存していました。

そういえば、大学のフォートランの授業ではプログラムをパンチカードにマークして、キーパンチャーのお姉さんに穴を空けてもらっていたし・・・会社に入った頃は、プログラムが入ったさん孔テープを使っていました。

 

当時の会社には職人みたいな人がいて、さん孔テープのプログラムが正常に動かない時に、穴が開いている場所を調べて、穴を空けたり切り貼りして、動くようにしていました。

後から思えば、1列に8カ所穴が開く位置があり、穴1つが1ビット、8カ所(1バイト)がアルファベットに対応しているので、それを読み取っていたのでしょう。

 

ちなみに、大学の電子回路の授業では、フリップ・フロップとかレジスタ等を習っていて、コンピュータというのは、こういった回路が大量に集まって高速で動いているから、計算ができるのだと理解できました。

そういえば、当時はディスプレイも緑やオレンジのキャラクタ・ディスプレイでした。

それが16色扱えるようになり、256色になり、フルカラーのグラフィック・ディスプレイになりましたね。

 

私らの世代だと、コンピュータの筐体を開けて修理したりなんて事を普通にやっていたけど・・・おそらく、今の若い人はタブレットスマホがどういう理屈で動作しているのか?なんて判っていないのでしょう。

ソフトウェアについても、昔は簡単な動作のプログラムばかりだったけど・・・今は複雑な動作のものばかりなので、既存のプログラムを組み合わせたり改変したりするだけで1から作る事は無くなったため、今の若い人は、どういう理屈で動いているか判っていないでしょう。

 

というか、一部の専門家以外の若い人は、スマホやアプリケーションは使っているけど、魔法を扱っているように感じているのだと思います。

でも、私らコンピュータの歴史を観て来た者は、AIなんかについても、ハードやソフトの細かい事の膨大な積み上げで、ここまで進化してきたのだと判ります。

 

コンピュータの進化と同じように考えると、生物の進化も、長い年月をかけて細かい変化の膨大な積み上げで、人類まできたのだと納得できます。

しかし、今の若い人がコンピュータを魔法みたいに思っているように、進化などを知らない昔の人は人類の誕生が神による魔法だと考えたのでしょう。

 

さて、このように考えると、皆さん正月で初詣とかしているけど・・・神頼みでなく細かい事を地道に頑張るべきなのでしょうね。