このシリーズは、第1集から、結構、面白い内容なので、期待して視ました。
ちなみに第1集は、人類の祖先誕生から、様々な種類の人類に進化し、どのように人類を特徴づける能力を獲得していったか?を描いていました。
今回は、ホモ・サピエンスが何故、世界中に広まっていったのか?について描いていましたが・・・シリーズの最終章としては、ちょっと期待外れに感じました。
そもそも、これまで人類の進化について客観的に描いていたのに、視聴者を意識して日本列島という土地について取り上げたのが、不自然に感じました。
確かに、アフリカで誕生したホモ・サピエンスが世界的に進出するうえで、日本列島という土地がは遠くに位置しており、南方から海を渡るか、北方から凍った土地を通らなければ到達できません。
番組では、ホモ・サピエンスが日本列島へ渡るには、黒潮で流されない丸太をくり抜いた舟を作るだけの斧などや・・・凍った土地を通るために、動物の毛皮から衣服を縫うため、動物の骨から作った針など・・・道具を作る能力・・・・そして、目的のために集団で行動する能力も重要だと述べています。
そして、何故、そこまでして、ホモ・サピエンスは新たな土地へ進出しようとしたのか?という観点で、番組を作るべきだったように思います。
これまでのシリーズの2集は、人類の弱点が、新たな能力を獲得するのに役立ったというような、これまでの常識とはちょっと違った視点で描いていましたが・・・今回は、そういった独特な見方が無かったのも、ちょっと残念に感じました。