マーシャル・アンプ

先日まで、フェンダーのギター・アンプを紹介しました。
フェンダーのアンプは歪んだサウンドも良いのですが、やはりクリーン・サウンドが秀逸です。

で、歪んだサウンドといえば、やはりマーシャルのアンプになるでしょう。
今では、さらにハイゲインのアンプも多く存在しますが、私たちの世代ではマーシャルは特別な存在でした。

先日も書きましたが、初めての外国製アンプとして、フェンダーのデラックス・リヴァーブを購入して、そのクリーン・サウンドの素晴らしさに驚きました。
そして、本格的な歪んだサウンドのアンプも欲しくなり、マーシャルの中古を探すようになったのです。
もちろん、当時は小型のマーシャルアンプなんて、ほとんど日本では売っていなかったので、スタックを探していました。

そんな時、ある楽器店で見つけたのが、2103というコンボ・アンプでした。
へぇ~、こんなのがあるんだ。と思って、試奏してみたら、想像したのより良い音がしたのです。
で、同じ店にあった、スタックのJMP100W(2203)と弾き比べてみたら、明らかにこの2103というコンボ・アンプの方が良い音でした。

この2103というコンボ・アンプですが、JMP100W(2203)のヘッドをそのまま組み込んで、コンボアンプにしたものなので、そんなにサウンドに大きな違いはないはずでした。
後で判ったのですが、当時、日本に輸入されていたスタックのJMP(2203)は、アメリカ仕様のものでしたが、コンボアンプの2103はイギリス仕様だったのです。
そして、アメリカ仕様は真空管が6550を使っているのに対して、イギリス仕様は真空管がEL34を使っていたのです。
好みはあるでしょうが、EL34の方がブリティッシュ・ハードロックでお馴染みのマーシャル・サウンドがします。

今考えてみると、音圧と言う面では、スタックの方が優れていると思うのですが・・・そんなに大きな音で試奏しなかったため、気がつきませんでした。

で、この2103というコンボを購入したのですが・・・配達してもらった後に、初めてレスポールを繋いで出したサウンドのあまりの素晴らしさはショックでした。
この印象が強かったのか、私にとって歪みサウンドの理想が、このアンプの音になりました。

結局、色々なアンプを入手しましたが、クリーン・トーンは最初に買ったデラックス・リヴァーブの音、歪みサウンドは初めて買ったマーシャルである2103コンボの音、そして使い勝手はミュージックマンの110RD fiftyというのが、理想のアンプとして追い求めてきたような気がします。

イメージ 1
マーシャル 2103 1970年代後半