認知症革命

一昨日と昨日にNHKで「認知症革命」という特集を放送していました。
認知症の母を介護している身なので、興味を持って視ました。

一昨日が「ついにわかった 認知症予防への道」というサブタイトルで、認知症の手前であるMCI(軽度認知障害)から、認知症へ進行しないための予防方法を説明していました。
まず、MCI状態の見極め方ですが、歩幅が狭くて歩くスピード遅くなり、バランスが不安定になるそうです。
なんでも、歩くという行為は脳の色々な部分を使うので、脳内ネットワークが衰えてくると、影響が表れるそうです。
それで、信号が青の間に横断歩道を渡るのが困難になったりしたら、要注意と言っていました。

このMCIの状態から、5年後には、5割が認知症に進行し、4割がMCIの状態を維持し、1割は正常状態に治るそうです。
・・・で、歩幅をひろくして歩くスピードを上げたウォーキングを行うと、脳内ネットワークの衰えを止めたり、新しいネットワークを作り出すことができて予防になるそうです。

私の母の認知症は、アルツハイマー型ではなくて、正常圧水頭症というタイプのため、この説明には当てはまりませんが・・・正常圧水頭症も、パーキンソン症のような歩き方になるので、この話を知っていたら、早めに病院へ連れていけたのに・・・と、ちょっと後悔しました。

なお、自分も、最近、物忘れをするようになっているので、ちょっと心配だったのですが・・・歩くスピードは他の人より早いので、単に歳のせいなのでしょう。


そして、昨日は「最期まで、その人らしく」というサブタイトルの番組で、認知症が進行しても、まだ色々な能力が残っているという話でした。

認知症の人に文章を書いてもらうと、話すことは上手くできなくても、文章は時間をかけて書けるし、忘れたら読み返したできるので、心の中を表すことができるようです。

で、認知症の人も、忘れた事、失敗したことは分かるのですが・・・なんで失敗したかは分からないので、不安で辛いそうです。
だから、周囲の人が接し方を変えることで、認知機能障害は改善できませんが、行動・心理症状は改善する事ができるそうです。

徘徊するのは、家にいると家族から叱られて辛いので家出をするから・・・とか。
そういえば、徘徊というのではありませんが、母は、よく家の前の道路に出ていきます。
なんで?と訊いたら、今はもう無くなってしまった、実家の家に帰りたい、と言っていたのを思い出しました。
私も、ずっと母にかまっていられないし、物を壊したり、危ない事もするので、つい怒ってしまう事もあります。
やはり、母にとっては、今の家より、居心地の良かった記憶のある育った家の方が良いのでしょうか?

今度、母に文章を書いてもらおうかな?と思っています。