貼りメイプル

昨日は、衝動買いした1982年製のギブソンレスポールを紹介しました。
今日は、またテレキャスターの話に戻ります。

先日も書いたように、スラブボード指板でアッシュボディという組み合わせは、オールドのストラトキャスターでは非常に珍しいので高価ですが、テレキャスター(エクスワイヤー)では、それほど珍しくはありませんので、なんとか手に入れる事ができました。

同様に、貼りメイプルの指板は、ジミ・ヘンドリックスの使用もあるため、ストラトキャスターでは非常に高価ですが、テレキャスターでは、それほど高価ではないので、こちらもなんとか手に入れる事ができました。

はっきりしませんけど、そもそも、テレキャスターの方が貼りメイプルの率が高いような気がします。
おそらく、カントリー・ミュージシャン達が50年代のメイプル指板のテレキャスターを使っているのを見てきた人たちが、60年代後半に、貼りメイプル指板のオプションが出来たことを知って、オーダーしたのではないでしょうか?

もっとも、私が所有しているのは、貼りメイプル指板だけでなく、やはりオプションだったビグスビー・トレモロを搭載したタイプです。
それも、1967年製なので、ビグスビー・トレモロのオプションがが発表された初年度製になります。

ちなみに、ビグスビー・トレモロ搭載の物には、弦の裏通し加工がされていないものが多いのですが、このギターは、通常の裏通しの加工がされています。
おそらく、在庫のあった通常のテレキャスターのボディを流用したのではないでしょうか?
このため、トレモロ・ユニットを外してブリッジ・プレートを交換すれば、通常のテレキャスターのように弾くことも可能です。

ビグスビー・トレモロの影響か、テンション感が弱くてドローンとしたヘビイなサウンドに、メイプル指板のくっきりしたサウンドがプラスされた感じが特徴です。

ここいらへんは、スラブボード指板の太い音とアッシュ・ボディのくっきりしたサウンドの組み合わせと、なんとなく通じるものが感じられます。