改造エスクワイヤー

先日は、初期のカスタムショップ製の62年りイシューのストラトキャスターを紹介しました。
スラブボード指板とアッシュボディの組み合わせによる、独特のサウンドがします。

このスラブボード指板とアッシュボディの組み合わせは、オールドのストラトでは1959年から1962年までの間に作られたブロンドフィニッシュしか存在しません。
しかし、テレキャスターはアッシュボディが標準仕様だったので、この時期に作られた物は、ほとんどがこの組み合わせです。

もっとも、この時期のフェンダー社では、ストラトキャスタージャズマスター、ミュージックマスター等の機種が増えた影響で、テレキャスターの生産本数は多くはありません。
このため、スラブボード指板のテレキャスターも、かなり高価で取引きされています。

実は、今日紹介するのはテレキャスターではなくて、エスクワイヤーを2ピックアップに改造したものです。
しかも、ナチュラルにリフィニッシュしています。

このギターも、楽器屋さんで呼ばれているように感じて、店員に言って見せてもらったものです。
改造やリフィニッシュをしているので安くなっていたのですが・・・それでも高価なので、購入しようか迷っていたのです。

すると、店員さんが1958年製か1959年製のメイプル指板のテレキャスターを薦めてきたのです。
そちらは、別に改造とかっリフィニッシュはしてなかったのですが・・・それでも、改造エスクワイヤーの価格より10万円高くて良いというのです。
普通に考えれば、そちらのテレキャスターを購入すべきだったのですが・・・弾き比べてみたら、改造テレキャスターの方が全然良い音がしたのです。

もっとも、指板の材質の違いだけでなく、そのテレキャスターは、弦が裏通しでなくてブリッジプレートから通す仕様の時期だったのも、サウンドが違う原因だったのだと思います。

よく古いテレキャスターは音が太いと言いますが、その中でも、ジミー・ペイジが天国への階段で使ったテレキャスターのように、スラブボード指板のものは、レスポールに近いサウンドがするのが特徴です。

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フェンダー エスクワイヤー 1961年製