一億総活躍社会って

先ほど、池上彰の番組で「民主主義とは何か」についてやっていた。
この中で、民主主義、資本主義、社会主義、独裁主義などについて、どのような長所短所があるのかについて説明していました。

ふと思い出したのが、第三次安倍内閣で話題となった一億総活躍相のことです。
そもそも、新三本の矢の発表の時に、一億総活躍社会という概念が出てきたのですが・・・与党内でも困惑が広がったというほど唐突だったようで、その意味するところは?と、あれこれ憶測が生まれています。
安倍首相のことだから、単純に言葉を額面道理に受ける訳にいかないことは当然ですね。

新三本の矢では、今後は経済優先ということで、GDP=国内総生産600兆円という非現実的な数値を目標としたのですが・・・なんとなく、戦前の国家総動員法を思い浮かべてしまいました。

以前、安全保養関連法案が可決したことによって、一内閣の憲法解釈で憲法が骨抜きになる前例を作ってしまい、今後は同じ手法で、平和主義だけでなく、基本的人権国民主権なども解釈変更される恐れがある、と書きました。

で、高齢者の生活保障等も見直される可能性もありそうだと思っていたのですが・・・一億総活躍社会ということで、高齢者、そして専業主婦やニート等への締め付けが厳しくなりそうな感じがします。

ただでさえマイナンバーで、高齢者の貯蓄、扶養家族のアルバイト、サラリーマンの副業等の課税が厳しくなるることから、国家による統制社会が忍び寄っているような気がします。

戦前の国家総動員法は、戦時体制構築を目的としていましたけど、社会主義と発想が同じと言われていましたが・・一億総活躍社会も、その発想が似ているような気がします。

でも、社会主義のような統制社会より自由主義の方が経済が発展するのは、周知の事です。
別に働かない人がいても、それはその人の自由だと思うし・・ゆとりがあって、遊んでいるような中から、新しい文化や産業が生まれてくることが多いのだと思っています。