インドの時代が来る?

先日、若者がゲーム依存やスマホ依存になるのは、若者を取り巻く環境が厳しいからかもしれない、と書きました。
親の世代が、残業や共働きなど頑張って、豊かな社会になりましたが・・・家族団らんのような子供が受ける愛情は減ってしまったようです。

そもそも、資源の乏しい日本が、一億総活躍社会なんて言って、無理してでも経済大国である必要があるのでしょうか?

ところで、土曜日のNHKスペシャルは「アメリカVS.中国 “未来の覇権”争いが始まった 」というタイトルだったし、日曜日のテレ朝「ビートたけしのTVタックル!」でも、冷戦時代を知らない新成人にアメリカと中国の、どっちにつくのか?なんて事を訊ねていました。

現在、急速に力を着けている中国に、警戒心が高まっていますが・・・はたして、将来はどうなるのでしょうか?
個人的には、中国が覇権を握る事は難しいと考えています。
先日、発表された中国の2018年の経済成長率は6.6%で、28年ぶりの低水準・・・中国の事ですから、水増ししている可能性もあります。
そして、中国の出生率も70年ぶりの低水準になって、日本よりも低く・・・とても、持続的に発展するような状況ではなさそうです。

中国が力をつけたのは、これまでの安かろう悪かろうという商品の生産国から、安いけどそこそこ良い商品を作るようになったからです。
その背景には、NHKスペシャルで取り上げていたような、アメリカの企業などに勤めていた若者が帰国して、修得した技術を応用するようになった・・・いわゆる「海亀」の存在により、品質が向上するようになったのです。
しかし、中国はまだ格差社会で、農村などの安い労働力に頼っているという実情も存在しています。

かつての日本も、安かろう悪かろうという商品から、安いけどそこそこ良い商品を作っていましたので、中国は、その後を追っているようです。
そして、日本は、最終的には高級高品質というステータスにまで届くようになりました。
高級高品質となると、安い労働力は不要になるのですが・・・はたして、中国企業は、高級高品質までたどり着けるか?疑問に思います。

ところで、海亀で思い出しましたが・・・昔、アメリカのICT企業とプロジェクトを組んでいた時、確かに中国人の技術者もいました。
しかし、それ以上に優秀で沢山いたのがインド人の技術者です。

ちなみに、インドの経済成長率は中国を上回っているし、出生率ははるかに大きいです。
もちろん、民主主義国で、中国の様に政府による統制もそれほど厳しくありません。
ひょっとしたら、将来、インドが中国を抜き去るなんて事があるかもしれませんね。