ギブソン ES-345

昨日は、1961年製のギブソンES-335TDを紹介しました。
この時期は、ドット・ポジションマーク以外にも、ストップ・テールピース、PAFピックアップ、そしてセンターブロックのルーティングがタイトな事から、バーストのレスポールにも通じる、独特なサウンドがするのも特徴です。

しかし、個人的には1960年代後半のギブソン製のセミアコも、少しジャズっぽい趣きがあって好みです。
おそらくこの特徴は、フルアコと同じようなトラピーズ・テールピース、PAFよりファットさが少ないスクエア・ウィンドウのステッカー・ナンバード・ピックアップ、そしてセンターブロックのルーティングが大きくなった事などが要因だと思われます。
そういえば、ラリー・カールトンの愛器もそうですが、意外とこの時期のセミアコを使っているミュージシャンも多いですね。
あと、好みはあると思いますが・・・この時期はネックが細くて弾きやすいのが特徴です。

今日、紹介するのは、1967年製のES-345TDSVです。
楽器屋で見かけて、チェリー・レッド・フィニッシュとゴールド・パーツが凄くカッコ良く思えたので、購入しました。
ES-335の上級機種でありながら、人気が無いためか、安い価格で売られていました。

ご存知のように、TDSVとは、シンボディ、ダブル・ピックアップ、ステレオ、バリトーンの略です。
ステレオとは、フロント・ピックアップとリア・ピックアップの音を別のアンプでならせる機能なのですが・・・・ほとんど使うことはありません。
結局、ステレオ・ケーブルに変換プラグを付けて、1台のアンプで鳴らす事が多いです。

そして、バリトーン・スイッチは色々な音が出せるのですが・・・こちらも特定の設定で使うことが多いので、必要性は低いです。
むしろ、バリトーン機能を組み込んだことによる重量増加のデメリットの方が大きい感じです。

そんな訳で、ES-335を既に所有していれば、バリエーションとしてES-345を持つのも良いですが・・・セミアコを1本しか持たないならば、ES-335の方が良いと思います。
あと、以前も紹介しましたが、ミニハムバッカーとセミアコは相性が良いので、意外とエピフォンのリビエラが扱い易くて良いです。

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ギブソン ES-345TDSV 1967年製