昨日は、ナチュラルのJ‐160Eに似たピックアップを搭載した、カスタム・オーダーと思われるJ-45を紹介しました。
このギターも、例によって楽器屋で見つけて、かなりボロボロの状態だったのですが。何となく気になって購入したものです。
つまり、1951年の時点では、公式的には存在しないナチュラル・フィニッシュだったのです。
もちろん、サウンドホール内には、SJNではなくSJと機種名がスタンプされています。
もっとも、昨日のJ-45ほどレア度は高くなくて、調べたところこの時期には他にも10本程度ナチュラル・フィニッシュが存在するようです。
1955年製のSJNとは、ロング・サドルやヘッドのテーパーがきつい点が異なっています。
もっとも、正式に登場した1954年のSJNも15本しか作られておらず、翌1955年には、20フレット仕様でロング・ピックガードに変更となってしまうので、ティアドロップ型ピックガードのもの自体がレアな存在です。
なお、スキャロップ・ブレイシングも1955年に廃止になっているので、ルックスだけでなく音も大きく変化しています。
ちなみに、SJがサザナー・ジャンボからおなじみのサザン・ジャンボに変更になるのは1958年です。
そういえば、楽器店で気になったので試奏させてもらった時、つい時が経つのを忘れて小一時間も弾いてしまった記憶があります。
ギブソン SJ 1951年製