レスポール カスタム’54

昨日は、ギブソンレスポール・スタンダード’58を紹介しました。
スタンダード’58は、通常はゴールドトップなのですが、イレギュラーなチェリー・サンバーストのモデルが存在しています。

このレスポール・スタンダード’58と一緒に語られる事が多いのが、1972年に発表されたレスポール カスタム’54です。
スタンダード’58は1954年(あるいは1956年)のレスポール・スタンダードを再現したモデルで、名前が一致していませんが、このカスタム’54は、その名前の通り、1954年製のレスポール・カスタムを再現したモデルです。

ちなみに、1954年はレスポール・カスタムが登場した年で、マホガニー・ボディでピックアップがフロントにアルニコV、リアにP90を採用しているのが特徴です。
1968年に再生産されたカスタムは、メイプルトップ、マホガニーバックで、2つのハムバッカー・ピックアップを搭載していましたが、このカスタム’54は、オリジナル同様のボディ構造とピックアップで、当時としてはかなり再現度が高いように思います。

スタンダード’58と違って、このカスタム’54は基本的に1タイプで、ほとんどイレギュラーな物は存在しません。

で、今日紹介するのは、何故かポジション・マークがスモール・ブロック・インレイの物です。
この当時のレスポール・レコーディングとかES335なんかでは、スモール・ブロック・インレイは採用されていますが、カスタムでスモール・ブロック・インレイの物は、かなり珍しいと思います。

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ギブソン レスポール・カスタム’54 1973年製
よく見ると、トラスロッド・カバーの位置も通常より高く、かなり作った職人の個性が表れているように感じます。
もちろん、オールドには似ていなくてオリジナル性が高いのですが、やはり魂が宿っているように感じるギターです。