スタンダード’58は、通常はゴールドトップなのですが、イレギュラーなチェリー・サンバーストのモデルが存在しています。
スタンダード’58は1954年(あるいは1956年)のレスポール・スタンダードを再現したモデルで、名前が一致していませんが、このカスタム’54は、その名前の通り、1954年製のレスポール・カスタムを再現したモデルです。
1968年に再生産されたカスタムは、メイプルトップ、マホガニーバックで、2つのハムバッカー・ピックアップを搭載していましたが、このカスタム’54は、オリジナル同様のボディ構造とピックアップで、当時としてはかなり再現度が高いように思います。
スタンダード’58と違って、このカスタム’54は基本的に1タイプで、ほとんどイレギュラーな物は存在しません。
で、今日紹介するのは、何故かポジション・マークがスモール・ブロック・インレイの物です。
この当時のレスポール・レコーディングとかES335なんかでは、スモール・ブロック・インレイは採用されていますが、カスタムでスモール・ブロック・インレイの物は、かなり珍しいと思います。
よく見ると、トラスロッド・カバーの位置も通常より高く、かなり作った職人の個性が表れているように感じます。
もちろん、オールドには似ていなくてオリジナル性が高いのですが、やはり魂が宿っているように感じるギターです。