今日は、再びギターの材についてのお話です。
ギターというよりはウクレレの材と言った方が良いかもしれませんが、ハワイアン・コアについて書きます。
このとき、ウクレレに使われたのが、ハワイ固有種で神聖な木とされていたハワイアン・コアという木です。
その後、1915年に開催されたサンフランシスコ博覧会で、ハワイアン音学が米国本土に広まります。
さらに、1917年にはハワイアン音楽用としてコア材を使ったKシリーズのギターを製作し始めます。
このKシリーズは1935年までに3,997本製作されて打ち切りになります。
これは、ハワイアンのブームが去ったということもありますが、乱伐によりハワイアン・コアの価格が高騰したこともあります。
そして、ハワイでは、ハワイアン・コアの供給制限をするようになります。
ちなみに、モンキーポッドという木は、CM「この木なんの木」で有名なハワイの木です。
やがて、保護活動や植林の結果、ハワイアン・コアの供給は再開され、現在は安定に供給されています。
なお、マーチンも1980年からKシリーズの製作を再開しています。
マホガニーと異なるのは、色が金茶色ということと、素晴らしいトラ杢が出やすい点です。
もちろん、杢が出てない木も多いので、普及版のウクレレなんかはプレーンな木が使われていますが・・・
高級機種には、凄いトラ杢の材が使われています。