メイプルの杢目

ネタが思い浮かばなかったので・・・・引き続き、今日もメイプルの杢目の話です。

杢目は気候等の環境によって、木の成長が均一でない時に発生するそうです。
枝に降り積もった雪の重みとか、風の強い土地とか、過酷な環境によって発生すると考えると、感慨深いものがあります。

もっとも、ギターを購入する時には、あまり杢目を気にすることはありません。
以前も書きましたが、良いギターには魂が宿っていると思っています。
楽器屋へ入ったら、なんとなくピンと来るものがあって、手にとって良く見たら綺麗な杢が入っていたという事が多いですね。

よく、杢が入っている物より、プレーンな物の方が音が良いという人がいますが、あまり差が無いと思います。
良い杢の入った物にはソフトメイプルが多いのに対して、プレーンな物はハードメイプルが多いので、そんな風に感じたのではないでしょうか?

むしろ、オールドの楽器では、杢目の良い物に良い音がする物が多いような気がします。
少なくともハズレのものはほとんどありません。

おそらく、良い杢の入った材だと、製作する職人さんもテンションが上がるだろうし・・・・
過去のオーナーも大切に取り扱ったからだと思います。
そして、そういうギターには良い魂が宿るような気がします。

今日は、ちょっと変わった杢が入ったギターを紹介します。
こういうのを見ると、一体、どんな環境の元で育った木なのか?考えてしまいますね。
穏やかな環境で育ったプレーンな材では感じられない、自然が作り上げた素晴らしい芸術品と言ってもよいと思います。
イメージ 1
1970年製のJ200N
フレイムや玉目もありますが、全体的に太綱を編んだような杢が現れています。

イメージ 2
1981年製のレスポール standerd'82
太めのトラ杢に玉目やキルトが混じっています。