ハードメイプルの杢目

昨日は、フレイム・メイプルについて書きました。
ハードメイプルには、フレイム以外にも様々な杢目があります。

そもそも杢は、気候等の環境によって、木の成長が均一でない時に発生するそうです。
もちろん、ハードメイプルもソフトメイプルも杢の出る原理は同じです。
もっとも、ソフトメイプルは柔らかいので、杢が出やすいというのはあります。
また、硬さの違いによって、出やすい杢目や出にくい杢目に違いがあるようです。
ハードメイプルにはキルテッドがほとんど無いとか、ソフトメイプルには玉目がほとんど無いとか。

なんでも、昔のギブソンは、購入した木材の8割は捨てていたと言います。
今では、希少材となっているハードメイプルやホンジュラスマホガニーだと思うと、凄くもったいない話ですね。
そして、レスポールのような中級機種には、そこそこの杢目のハードメイプルが使われていますが・・・
高級機種には、凄い杢目のハードメイプルが使われています。

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これは、1940年製のL5Nのバックです。
このフレイムは、手で触って凹凸が無いのが不思議なくらい強烈な立体感があります。
このクラスになると、見る角度を変えても、フレイムが消えることはありません。

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こちらは、1951年製のSJ200Nのバックです。
バブルとかブリスターと呼ばれる杢ですが、ブックマッチではなく、1枚の板を左右に使っています。

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こちらは、1961年製のByrdland Nのバックです。
ちょっと判りづらいですが、玉目とかバーズアイと言われる杢がびっしりと現れています。

現在、このような木材を使うとしたら、一体いくらぐらいかかるのでしょうか?