ウクレレ?

昨日は、キューバ産のマホガニーについて書きました。
そして、1920年頃に作られたマーチンの8弦ウクレレTaro-Patchの写真を載せました。

実は、1990年代後半のウクレレリバイバル・ブームの時には、私もウクレレにはまりました。
確か1996年だったと思いますが、ある楽器店のバーゲンセールの時に古いウクレレを見つけて、気になって購入したのですが・・・
弾き方とか判らないのでネットで調べたりしているうちに、いつの間にかブームになっていて・・・
最初は、サザン・オールスターズの関口さんの本ぐらいしかなかったのに、あっとゆう間にウクレレ関係の本が書店に溢れていました。

ウクレレの音色って、なんとなくホンワカしていて、精神衛生上とても良いですね。
それに、BBQの時などにギターを持っていくと大袈裟ですが、ウクレレだと「私にも弾かせて」なんて感じで、場を盛り上げてくれます。
これからの季節、のんびりウクレレも良いと思います。

そもそも、ポルトガル人が1879年にハワイに持ち込んだブラギーニャという楽器を元に、ウクレレは作られたそうです。
この時、ウクレレは、ハワイ原産のハワイアン・コアという、マホガニーに似た木で作られていました。
その後、アメリカ本土にハワイアンが紹介されてブームとなったため、1916年にマーチンがマホガニー材を使ったウクレレを作り始めます。

現在では、メイプル、ローズウッド、スプルース、マンゴー等、色々な木材でウクレレは作られていますが、主に使われるのは、相変わらずハワイアン・コアとマホガニーの2種類です。
実は、ハワイアン・コアも希少種となっていますが・・・
ハワイでは元々神聖な木として扱われていたので乱伐もされず、植林もされていたので、未だ入手することは可能です。

ウクレレには、通常サイズのソプラノの他に、コンサート、テナー、バリトンの大きさがあります。
さらに、昨日のTaro-patchのような8弦と6弦の物があります。

ちょっと変わったところでは、マーチンが南米の楽器を参考にして作った10弦のTipleがあります。
当初はギターの一種的な扱いでしたが、ウクレレ・チューニングなので、現在はウクレレの仲間の扱いとなっています。
これは、4コースのうち、1コースと4コースが複弦、2コースと3コースが3弦となっていて、ウクレレというよりは、マンドリンに近い音がします。

イメージ 1
マーチン T-15 Tiple マホガニー

イメージ 2
ハワイの老舗ウクレレメーカー kamakaのTiple トップがスプルース材でサイドとバックはコア材