ガンジーによるヒトデのたとえ話

茨城県の海岸に150頭以上のイルカが打ち上げられて、多くが衰弱死したというニュースがありました。
近隣の住民の方等による必死の救助も虚しかったそうで、とても残念な事だと思います。

そこで思いだしたのが、インド独立の父であるガンジーが孫のアルンに話したというヒトデのたとえ話です。

ある男が、朝の散歩に海辺へ出かけたら、砂浜に多くのヒトデが打ち上げられているのを見つけます。
このまま陽が昇ったら、干上がってみんな死んでしまう。
男は、ヒトデをひとつまたひとつと掴むと海に向かって投げ込みました。
そこへ、別の若い男が通りがかって、こう言いました。
「何をしているんだ。」
最初の男は答えました。
「ヒトデを救おうとしているところさ。」
「どれだけたくさんのヒトデがいるか見てみろよ。おまえさんが助けるのが何になる?」
ヒトデをひとつ海に放りこんで男は答えました。
「あいつにとっては、大きな違いさ。」

これを読んだ時は、さすがに偉人と言われる人は、子供にでも判りやすいたとえ話だと感心した事を覚えています。

世の中に、多くの困ってる人がいます。
それに対して、私たちのできる事はとても僅かです。
でも、全体を見回して諦めるよりも、僅かでも出来る事をやる事が大切なのですね。

今回のニュースでも、助かった数頭のイルカは、助けてくれた人に感謝していると思います。

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NHKスペシャル 家族の肖像 ガンディーを継いで  非暴力不服従の系譜」 塩田純 著 NHK出版