日本の幻影

昨日は、環境技術において、日本は世界に後れをとっているという事を書きました。
かつては、世界トップレベルと言われていたのですが・・・日本が足踏みしている間に、いつのまにか追い抜かれてしまったようです。

どうも、日本の技術は凄いという自負に胡坐をかいていて、環境技術開発への取り組みが甘かったようです。
特に、認識が甘いのが日本政府で、世界各国に比べると、環境技術への支援が少なく・・・変革を起こそうとしている企業の足かせになっているみたいです。

そういえば、最近、日本を訪れる中国人の旅行者の認識も変わってきているという記事を読みました。
かつては、日本は豊かな先進国で、自然は美しく、街は清潔、人々の民度が高く、親切とか言われていましたけど・・・
公共のWiFiが整備されていないとか、現金による会計が普通など・・・思ったほど、先進国でない・・・
日本人が自慢する観光地はスケールが小さく箱庭みたい・・・
繁華街など清潔でない場所も多く・・・ハロウィンの後などはゴミが散乱している・・・
うわべは親切だが・・・外国人になかなか心を許してくれないなど・・・
いつの間にか評価が下がっているようです。

これは、中国の国内が急速に発展している事・・・海外旅行に何度も出かけて、世界各国の状況を知った事・・・そして、日本にも何度も訪れて、うわべだけでなく、本質も判ってきた事などが、理由として考えられています。

ところが、多くの日本人は、かつて紹介されていた日本に対する高評価の幻影を信じていて、さらなる改善に取り組もうとしていません。
むしろ、日本人ってスゴイっていうような番組なんかが、好まれて・・・自尊心を満足させています。
もっと客観的に、世界における日本の位置づけを分析する必要があると思います。
そして、ここでも日本政府の現実に対する認識は遅れていて、安易に訪日外国人を増やそうとしています。

たとえ良い評価を得ても、謙虚に受け止めて、さらなる改善に取り組むというのが・・・日本人本来の素晴らしい特質だったはず・・・これも幻影だったのでしょうか?