脱炭素後進国

昨日のNHKスペシャルは「激変する世界ビジネス”脱炭素革命”の衝撃」というタイトルでした。
普段、薄々判っていたのですが・・・改めて、日本の置かれた現実を、知らされて驚きました。

少し前の、日本は環境対策技術の先進国と言う位置付けは、とっくに失っていて、今や後進国となっているようです。
もはや、日本の技術は世界から取り残されていて、最先端の温暖化対策技術に取り組んでいる、トップレベルのエンジニアには日本人は一人もいません。

なんでも、パリ協定が企業に対する評価を一変させたようで・・・温暖化対策が儲けを生むという事で、投資家は脱炭素を掲げる企業に投資するようになったそうです。
また、海外の企業は、脱炭素に取り組まない日本企業とは取引しないようになっているとか。

東日本大震災以降、日本の環境対策への取り組みスピードが落ち・・・世界の変化に、まったく追いついていないみたい・・・
そして、新しく、環境対策の旗手となろうとしているのが中国・・・電気自動車の推進、火力発電の廃止 再生可能エネルギーの導入は世界最大・・・
さらに、中国政府が支援する太陽光発電パネルの会社が海外にどんどん進出している一方、日本政府は石炭火力発電所の輸出を推進しています。

日本で、再生可能エネルギーの導入が進まないのは、送電網への接続制限があり、作った電気を自由に売れないから・・・ちなみに、ドイツでは、再生可能エネルギーの送電網への接続を、国家が積極的に支援しているそうです。

この事態に気づいて危機感を強めている日本企業も出てきましたが・・・日本政府は、古い認識のままのようですね。
というか、気づいていても、目先の事しか考えていないのかも・・・今の政権の間が良ければ、将来はどうでも良かったりして。
アメリカ国内の企業の多くもも脱炭素にシフトしているのに・・・日本政府は、どこまで、パリ協定から脱退したトランプ大統領に追いていくのでしょうか?

そもそも、日本社会は意思決定が遅く、海外と違って変革のスピードが遅いと言われています。
こんな感じだと・・・10年後には、先進国の一員ではなくなってしまうかもしれません。
そういえば、電気自動車へのシフトも急速に進んでいるようで・・・・未だ、日本ではハイブリット車が走っているよなんて、言われるかもしれませんね。