なんでも、１９９７年に亡くなった後、２００３年に「聖人」のひとつ前の「福者」に認定されていたそうです。
通常では、「福者」に認定されるのに、死後数十年かかり、さらに「聖人」に認定されるのには、数百年かかる事もあるのですが、異例の早い認定という事です。
また、殉教者以外が認定されるには、２回の軌跡を起こさなければならないそうですが・・・マザー・テレサの死後の２００８年に、脳腫瘍になったブラジル人男性が、マザー・テレサに祈ったところ回復した事が２度目の奇跡として認定されたというものです。
もっとも、マザー・テレサ自身は、「聖人」になることなんか、そんなに望んでいなかったと思われます。
生前、貧しい人が僅かな寄付を持ってきてくれる方が、ノーベル平和賞を貰うより嬉しい、なんて言っていました。
啓示を受けて、インドの貧しい人を助ける事を望んだのですけど、教会はなかなか許可を出さす・・・結局、３８歳の時に、独りぼっちで、カルカッタのスラム街で活動を始めたのですけど・・・信念があったとしても、かなり心細かったと思います。
その後も、ヒンズー教などの他宗教の信者にも分け隔てなく、救いの手を差し伸べたので、教会からの支援はあまり無かったようです。
そういえば、マザー・テレサによると・・・ガンジーはキリスト教に興味を持っていたそうですけど、キリスト教徒の行動を知ってガッカリして、「もし、キリスト教徒がその信仰に忠実に生きていたなら、インドにはヒンズー教を信じる人はいなくなってしまうだろう」と言ったそうです。
そんなわけで、マザー・テレサが生きていたら、「聖者」に認定するのも良いですが、教会は、もっと他にする事があるのではないの？と、言いそうな気がします。
