先ほどテレビで、X線天文衛星「ASTRO-H」の打ち上げが成功したというニュースで言っていました。
その映像を視たら、なんとなく7日に打ち上げられた、
北朝鮮の事実上の長距離
弾道ミサイルを思い出してしまいました。
ご存知だと思いますが、いちいち「事実上の」と断らなければいけないのは、
北朝鮮によれば、
地球観測衛星「
光明星4号」の打ち上げだということになっているからです。
(
人工衛星かどうかははっきりしませんが、一応、なにがしからの物体が衛星軌道に乗ったらしいとか)
私たちは、日本の
人工衛星打ち上げが成功したら嬉しいののですけど・・・たぶん、
北朝鮮の人は、日本が事実上の長距離
弾道ミサイルを打ち上げている、という風に受け止めているのではないでしょうか?
ちなみに、日本が初めて
人工衛星を打ち上げたのは、1970年2月11日の「
おおすみ」なので、約半世紀(48年)も前になります。
当時は、冷戦の真っただ中・・・おそらく、
北朝鮮だけでなく、多くの国の人が、日本が長距離
弾道ミサイルを打ち上げた、という風に受け取ったのではないでしょうか?
もちろん、私たちは、平和利用だと判っていたので、他の国の事なんか気にせずに、素直に喜んでいました。
その後も、日本は多くの
人工衛星を打ち上げていますが・・・ひょっとしたら、その技術を恐怖に感じている人もいるのかと思うと、ちょっぴり複雑な気持ちがします。
ちなみに、1957年10月4日に
ソ連が人類初の
人工衛星スプートニックを打ち上げた時、スプートニック・ショックといって、宇宙から攻撃されるかもしれないという恐怖に、全米がパニックになったという話があります。
そして、全米各地にシェルターが作られたとか、学校では
地震の時みたいに、机の下にもぐりこむという訓練をしたそうです。
もちろん、今では、どこの国が
人工衛星を打ち上げても、そんなに怯える事は無いのですが・・・
北朝鮮にかぎらず、どこの国の物でも、長距離
弾道ミサイル等の兵器に転用できるという事を忘れてはいけないと思います。