文在寅大統領の夢

ニュースによると、韓国政府が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄する事を通告したしたそうです。
しばらく前から破棄するのでは?という憶測がありましたが・・・実際に破棄されると、日本政府や米国など多くの関係者から、驚きの声が上がっています。

個人的には、そんなに驚くほどの事?と思っています。
もっとも、GISOMIAについて、そんなに詳しく無いし、その重要性なども、報道された程度しか知らないから、そう思うのかもしれません。

少し前、韓国の文在寅大統領が「北朝鮮との経済協力で平和経済を実現し日本に追いつく」と発言した事について、それが文在寅大統領の本音だろうと書きました。
つまり、無茶苦茶な事を言って日本叩きをするのは、韓国国民の間で南北統一の機運を高めようとする意図があるのでしょう。
だから、北朝鮮との融和の妨げになるGSOMIA破棄の声が韓国国民の中から上がるように仕向けて、それを実施しただけのように思えます。

ちなみに、「北朝鮮との経済協力で平和経済を実現し日本に追いつく」という発言に対して、北朝鮮は「合同軍事演習が行われている時に、対話や平和という言葉をどんな体面で吐き出すのか。本当にずうずうしい人だ」と言って、再び対座しないと表明しました。

米韓合同演習に対して、北朝鮮が新型の短距離ミサイルと思われる飛翔体を続けざまに発射した意味について、良く判らなかったのですが・・・あれは、米国に対するアピールではなく、韓国に対するアピールだったのですね。
当然、短距離ミサイルの射程距離に韓国は含まれるので・・・韓国政府にとっては脅威だったでしょう。

そして、上記の再び対座しないという発言・・・朝鮮統一を夢見る文政権にとっては、大打撃だったはず。
しかし、米韓合同演習を止める訳にもいかないので・・・代わりにGSOMIAの破棄により、北朝鮮の御機嫌を取ろうと思ったのでしょう。

以前も書きましたが、金正恩委員長は体制を守るために核兵器を放棄するつもりは無いし、トランプ大統領も交渉を長引かせて北朝鮮内での金正恩委員長の権威失墜を狙っているので、北朝鮮が核を放棄するなんて信じていないでしょう。
そんなキツネとタヌキのばかしあいの中・・・唯一、北朝鮮が核を放棄すると期待しているのが文在寅大統領だと思います。

もちろん、金正恩委員長は短距離弾道ミサイル核兵器を搭載して、韓国国民も支配する事を狙っていると思うのですが・・・人間は見たくない無い物は見ないと言いますが・・・文在寅大統領も南北朝鮮の平和統一を夢見ているため、短距離弾道ミサイルに効果があってもGSOMIAなんて不要に思えてしまったのでしょう。