エレクトロのギター

書くネタがないかと探していたら、珍しいギターがあった事を思い出しました。
エレクトロというブランドのギターなのですが・・・皆さん、ご存知でしょうか?

写真を見ればすぐに判ると思いますが、リッケンバッカーにそっくりです。
もちろん、コピー・モデルではなくて、1960年代にリッケンバッカーがサブ・ブランドとして発売していたものです。

ギブソンがエピフォンやカラマズーといったブランド名でもギターを作っていたように、リッケンバッカーにもいくつかのサブ・ブランドがあったそうで、エレクトロ以外にも、Ryder、Conteilo、Astroなんていうのがあったようです。
意外と安く売られている事もあるので、見つけたらチェックしてみてください。

エレクトロにはES-16とES-17の2機種があって、これはES-17になります。
リッケンバッカーの420(初期物は425)と同じボディ・シェイプですが・・・ 420はスルーネックで、ES-17はセットネックとなっています。

もっとも、、420も66年にエレクトロES-17が発売された頃からセットネックが混じるようになり、70年代には全部セットネックになってしまいました。
一方、ES-17にもスルーネックの物が若干あるようで・・・どうやらメーカーでは、厳密に分類してなかったようで、このギターもピックガードを外すと425と書いてあります。

ちなみに、エレクトロのES-16の方はショート・スケールで、リッケンバッカー1000に似ていますが、カッタウェイの形が違うオリジナルのボディ・シェイプになっています。

そういえば、リッケンバッカー425といえば、ビートルズの初期にジョージ・ハリスンが黒い(ジェット・グロー)の物を使用していた事で有名です。

シンプルなソリッド・ギターなのですが・・・現在の物に比べると木材の品質が良いためか、素晴らしい音がします。
1ピックアップですが、ローカットSWによって、サウンドに変化を付けることも可能で・・・そういえば、フェンダーエスクワイヤーにも、こんなSWが付いていましたね。

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Electro ES-17 1967年製