オウム真理教の信者

先ほどまで、テレビでオウム真理教の特集をやっていました。

実は会社の同期入社で、オウム真理教に入信した人がいました。

その人とは、入社当時は研修が一緒で、その後もスキーとか行っていたのですが、いつの間にか疎遠になっていました。
ある日、いきなりその人から電話があって、
横浜弁護士一家失踪事件でオウム真理教に疑いがかけられているが、
オウム真理教は、そんな団体ではなく、真面目な宗教団体だという署名を集めている。
署名をお願いできないか?
というものでした。
(たぶん、その人は坂本弁護士一家殺害の事は知らされてなかったのだと思います)

その時点では、オウム真理教について、ほとんど知らずに秋葉原でマハポーシャとかやっている変な宗教団体という風に思っていました。
だから、その電話で、その人が会社を辞めてオウム真理教に入信したのだと知ってて、へぇ~と思った事を覚えています。(出家したと言っていました)
そして、その人の事は信頼していたので、ちょっと心苦しかったのですが、オウム真理教については全然判らないから、安易に署名はできないと断りました。

後で、同期のやつらに聞いたところ、数名に同様の電話があったそうですが、やはりみんな断ったそうでうす。
もちろんそのときは、オウム真理教が危険だなんて、みんな思っていなかったと思います。

その後しばらくして、他の同期の人がテレビを見ていたら、上九一色村オウム真理教施設で、そいつがオウム真理教の幹部としてインタビューを受けていたそうです。
あいつも出世したなぁと言っていました。

そして、地下鉄サリン事件後に、上九一色村オウム真理教施設に捜査が入るときは、そいつがテレビに映らないかと思って見ていたのですが、見つけられませんでした。
その後も、同期の飲み会の時に、あいつどうしているんだろう、という話がでますが、行方不明で音沙汰がありません。

その人は、普通の気のいい奴で、なんでオウム真理教に入信したのか判りません。
事前に気づいて、なんとか止める方法はなかったのか、いまもちょっと悔んでいます。

というか、オウム真理教自体が、現代社会の歪みが生み出したとも言えるかもしれません。
関連裁判が行われていますが、何故、あのような宗教団体が生まれてしまったのか、本質的なところが解明されてないように感じます。
再び同様の事件が起きたときに、はたして止めることができるのか、どうも自信がありません。