オウム事件の予兆

昨日は、2年前の津久井やまゆり園の事件について書きました。
しゃべる事ができない人と心を通わせれないという事は、接する人間の能力にも問題があるような気がします。

そういえば、昨日はオウム事件の残った6人の死刑囚の刑が執行されたというニュースがありました。
前回7人の刑が執行されてから僅か20日後という事で、ちょっと驚いたのですけど・・・なんでも、同一事件の死刑は同時に執行されるという慣例があるそうなので・・・むしろ、20日も過ぎてからというのが異例だそうです。

先日の刑が執行された時も書きましたが・・・当局としては、事件の幕引きを図ったのでしょうが・・・死刑によって、事件の真相の解明が困難になったというのは、残念な事だと思います。
私の同期入社の一人も、オウム真理教に入信して、現在は行方不明です。
事件の直接の被害者に限らず、他にも事件により人生を狂わされた人はいると思います。

ふと思い出したのですけど・・・坂本弁護士一家が行方不明になった後、オウム真理教に入信した彼から電話がありました。
「世間では、オウム真理教が事件に関与したように言っているけど・・・純粋な宗教団体で、そんなことをする訳ないので・・・抗議の署名をして欲しい」
その場は、オウム真理教の実態について良く判らないので、無責任に署名は出来ない、と答えたのでした。

今になってみれば、既にオウム真理教について、信者が帰ってこないとか、多額な寄付をしたなど、悪いうわさが流れていたように思います。
なんか、宗教団体なので、うかつに手を出せないみたいな話がありましたが・・・あの時点で、当局が何かしかの手を打っていれば、松本サリン事件も地下鉄サリン事件も防げたように思えます。

死刑執行して事件を終わらせたのですが・・・はたして、同様な事件を防止するため、どのような予兆があれば対応をとらなければいけない、というような分析を行い・・・そして、いつ起きても大丈夫だという準備は整っているのでしょうか?