意思疎通

大学通信教育のスクーリング期間なのですが・・・今日も、母を病院へ連れていきました。
スクーリングは短期集中なので、出席日数がギリギリです。

母は手術した患部に水が溜まるので、今日も水を抜きました。
もっとも、徐々にですが、溜まる量が減ってきているので・・・もうしばらくの辛抱のようです。

お医者さんと看護師さんで水を抜いている最中に、他の看護師さんが覗きにきて、未だ結構溜まっていますね、と声をかけていきました。
おそらく、先日診察を受けた時に、処置をしてくれた看護師さんなのでしょう。
私は、これまで処置をしてくれた看護師さんの顔なんて覚えていないのですが・・・大勢の外来患者さんがいるのに、よく母の事を憶えているなぁ・・・と、ちょっと感心してしまいました。

母は認知症で、さらに脳梗塞で半身麻痺という状態なので・・・印象に残っているのかもしれません。
ちなみに、母はほとんど言葉も発しないし、たまに喋ったとしても片言だけ・・・意思疎通をとるのが大変です。
しかし、入院していた時も、何故か看護師さんに人気があり、可愛がられていました。

そういえば、先ほど、ニュースを視ていたら・・・津久井やまゆり園の事件から2年目だと話していました。
なんでも、植松被告が「意思疎通できない障害者は不幸しかもたらさない」と語っているそうで・・・もし母があそこに入所していたら殺されていたかもしれませんね。

きっと、植松被告ってペットを飼ったなんていう事はないのでしょう・・・たとえ言葉が通じなくても、心が通じるなんていう事は判らないのだと思います。
当然、心が通じないのは、障碍者の方に問題があるのではなく、感じる事ができない自分の方に問題があるのかも?とは考えなかったのでしょう。

おそらく、植松被告は自分のした事の言い訳をしているだけで・・・自分の不満を弱者にぶつけたというのが真相なのでしょう。
そうでなければ、もっと他の人に不幸をもたらしている暴力団や悪徳政治家などに戦いを挑むなんていう方向の選択をしなかった説明になりません。