浅間山荘事件って、覚えていますか?

先ほどまで、テレ東の「池上彰の現代史を歩く」で浅間山荘事件を、事件現場となった山荘から取り上げていました。
結構、衝撃的な事件で、かなり印象に残ったのですが・・・改めて観ると、ああっそうだったと思い出す事もありました。

あの事件の中継は驚異的な視聴率を記録したと言いますが・・・そういえば、機動隊突入の日は、亡き父も、何故か家にいてテレビを視ていました・・・ひょっとして仕事を休んだのでしょうか?
やはり、印象に残ったのは、鉄球で山荘の壁を壊している場面ですね。
そういえば、民間人が警察の包囲網をすり抜けて、犯人達(連合赤軍)の説得に行き撃たれたなんて事もありましたっけ。

あの時は、犯人は公権力と戦っているという気がしていて、そんなに悪くは思っていなかったので、撃たれた民間人の人も、横からしゃしゃり出て馬鹿な人だなぁ、と思っていました。

結局、浅間山荘にたどり着く前に、アジトでリンチ殺人をしていた事が明るみに出て、一気に犯人の印象が悪くなりました。
なんでも、あの事件を境に学生運動も下火になったそうです。

番組では、当時の警視庁広報課長で現場に居て、その後、警視庁長官となり、オウム真理教事件で狙撃された國松孝次元警察庁長官も登場していました。
そして、オウム真理教事件もそうですが・・・閉ざされた場所に同じ考えの人が集まっていると・・・どんどん、過激な考えに捕らわれていくという習性があるみたいだと、言っていました。

もっとも、番組に登場した、当事者の元連合赤軍のメンバーは、下っ端は思考停止して、指示に従うだけだったと言っていたので・・・そんな状況で、強引に主張を通す人がリーダーになるのが危ないような気がします。
やはり、異なった考えの人と意見を交わすことが、重要みたいですね。今の、政権与党は、どうなんでしょうか?

連合赤軍オウム真理教もそうですが・・・なんとなく、犯人が悪いという事で、事件が終わってしまいますけど・・・あのような行動に若者を追い立てたのは、社会の問題であるような気がします。
なぜ、あのような事件が起きたのか?要因を追求し、事件を風化させないようにする必要があると思います。

余談ですが・・・番組を視て、初めて知ったのは・・・当時の軽井沢は物凄く寒くて、弁当やおにぎりも凍ってしまったのですが・・そんななか、警察や記者の人の空腹を満たしたのは、当時発売されたばかりのカップ・ヌードルだったという事・・・彼らが食べている映像を視て、売り上げが伸びたそうです。