食糧問題

昨日は、世界には学校へ通えない子供が多くいるということを書きました。
でも、学校どころか飢えに苦しんでいる子供もいます。
 
世界の飢餓の大半はアジアとアフリカに集中しています。
アジアの飢餓は改善されつつありますが、サハラ砂漠以南のアフリカの飢餓人口は増大傾向です。
これは、紛争や飢饉もありますが、主な原因は人口の爆発的な増加によるものです。
よく、アフリカの途上国の人は、無知でやみくもに子供を作るからだなんて言う人がいますが、これは間違っています。
実際、出生率は徐々に減っているのです。
そう、人口の増加は寿命の伸びによるものです。(なかでも幼児の死亡率が大幅に減っています)
これは、医療環境の整備と、皮肉なことなのですが、食糧が増え栄養が良くなったためなのです。
つまり、食糧は死なない程度に増えたが、飢えをしのぐほど十分ではないからなのです。
 
なお、昔ながらの暮らしをしていれば食べていけたのに、なんて言う人もいますが、昔ながらの暮らしでは死亡率が高く寿命も短いままなのです。
この増えた人口の多くは、食べていけないので、都市に流れ込みスラム化しています。
また、この地域は地下資源の豊富な国が多いので、都市では貧富の格差が広がっています。
もちろん、地下資源の利益の多くは先進国の企業のものになります。
そして、農地もプランテーション化が進み、作物の多くも先進国へ行くことになります。
 
御存知のように、日本は食糧自給率が低く輸入に頼っています。
でも、農地では味の良い作物をつくるために、間引きをしたりしています。
そして、形の悪い物や傷のあるものは捨てられます。
さらに作物が採れ過ぎたときは価格調整のため、廃棄されます。
一方、販売する方では、売れ残ったものや賞味期限を僅かにすぎたものは捨てられます。
(日本で食糧がゴミとして捨てられる率は、あの消費大国の米国なんかよりも高いそうです)
そう、日本人は味が良くて見た目の良い新鮮なものばかり食べていて、他は捨てているのです。
そして、消費者は、必要以上にカロリーを摂取して、ダイエットにはげみ、成人病に苦しんでします。
 
一応、私は食糧支援のNGOにも支援していますが・・・
日本での生活を考えると、恥ずかしい気になります。
生活習慣を変えなければいけないですよね。