マチス展とキース・へリング展

前回、モネの「睡蓮」について書いた時、人気のある画家の展覧会はやけに度々開催されるなと思ったのですが・・・マティスの展覧会がまた開催されています。

調べてみたら、昨年5月に東京都立美術館で開催されたマティス展について書いていますので、1年経たないうちの開催ですね。

 

今回は、国立新美術館で「マティス 自由なフォルム」展・・・事前にチラシを見たら「切り絵」がメインのようだったので、昨年東京都立美術館でも観たし、どうしようかと思っていたら・・・ヴァンスのロザリオ礼拝堂を再現しているというので、興味を持って観に行ってきました。

 

で、東京都立美術館の時に、ロザリオ礼拝堂用に描かれた晩年のマティスの絵がキース・へリングに似ていると感じた事を思い出し・・・そういえば、キース・へリングの展覧会も同じ六本木でやっていたっけ・・・という事で、調べたら今週末が会期末ということなので、ついでに森アーツギャラリーの「キース・へリング アートをストリートへ」展も観に行ってきました。

 

マティス 自由なフォルム」展は切り絵以外にも絵画、彫刻も多く展示してあり・・・さらに、マティスのアトリエにあったモチーフや絵の具箱の机、さらにパレットなんかも展示してあり、見ごたえがありました。

もっとも、肝心のロザリオ礼拝堂の再現は、ちょっと子供だましのような感じがしました。期待が大きかったせいでしょうか?

 

さて、続いて「キース・へリング アートをストリートへ」展の方は、彼の絵が子供にも分かりやすいようで、子供連れが多かったです。

子供は喜んで見ていましたが・・・改めて彼の絵を観ると、意外とドギツイ内容が多いです。

基本は風刺画なので、暴力、殺人、武器、性器なんかが描かれていて、彼独特なポップでシンプルな表現なので、インパクトは薄いですけど・・・安穏に観るべき絵ではないですね。

 

今日は、ロシアのウクライナ侵攻からまる2年・・・彼が生きていたら、どんな絵を描いただろうか?なんて思ってしまいました。

 

マティス 自由なフォルム」展 チラシ、チケット、作品リスト

マティス 自由なフォルム」展 図録

 

キース・へリング」展 チラシ、作品リスト

キース・へリング」展 ポストカード・セット

図録が見当たらなかったので、ポストカード・セットを購入しました。