AIと相撲

昨日は、NHKの「クローズアップ現代+」の夏スペシャルで「老後のお金」と「ひきこもり」という二つのテーマを取り上げていた事について書きました。
それぞれのテーマについて、別々に扱われていましたが・・・8050問題のように、中高年のひきこもりを高齢者が養うというケースが増えている事から、関連した問題として扱っても良かったと思います。

今日、帰宅したら、やはりNHKで「どすこい!夢の大相撲~令和元年 AI場所~」という番組をやっていました。
歴代の横綱で映像が残っている中から9名の力士をピックアップして、AIで取り組みをシミュレーションした結果をCGで再現するという内容でした。

NHKのAIというと・・・AIひろし君の提言を思い出してしまいますが・・・こちらは、それほど番組制作側の恣意的な内容といった感じは少なく・・・エンターテイメントとして楽しめる作りになっていました。
CGもそこそこ本人らしさを表現してように感じましたが・・・最近のCG技術に比べると、ちょっと古い感じ・・・ひょっとしたら、もっとリアルに出来るのに、わざと、そうしなかったのかもしれません。

ちなみに、往年の力士よりも近年の力士が勝つ結果が多かったような印象を受けました。
私らの年代のような、昔から相撲を観ている人には、ちょっと不満だったかもしれませんが・・・おそらく、これが真実なのでしょう。

多くのスポーツで、記録がどんどん塗り替えられているように・・・昔と違って、スポーツの科学分析が進んで、技や練習方法等が変化した結果、例外的な天才を除けば、新しいスポーツ選手の方が優位なのです。
さらに、相撲の世界では、外国人力士の参入もあり、力士のバリエーションが増えたという面もあると思います。
伝説の力士は、やはり伝説のままにした方が良いのかもしれません。

そういえば、今朝のニュースでやっていましたが・・・恋に関する俳句をAIが作って、それを俳人などが審査するというイベントがあったようです。
その中で、AIの作った俳句に対して、普通の人間では考えられないような発想がある、というような意見がありました。

AIが内部で色々とシミュ―レーションした結果、人が思いつかないような方法を見つけ出す・・・なんていう事は、将棋の世界でも、行われています。
ひょっとしたら、AIが相撲の取り組みをシミュレーションした結果、新たな技が生まれるなんていう時代も近いのかもしれませんね。
こうなると、相撲は神事だなんて言っていられないかも・・・