忖度?斟酌?

ニュースでは、今日は統一地方選という事で、大坂の選挙等の話題が多かったです。
そういえば、先日、辞任した塚田国交副大臣の忖度発言の影響はどんなもんだったのでしょうか?、

もう投票も終わったので、あの発言について思った事を書きます。
そもそも、下関北九州道路」の国直轄調査について塚田元副大臣が「首相や麻生氏が言えないので私が忖度した」と言ったそうですが・・・その後、事実とは異なる発言だったと言って撤回しました。

「忖度」という言葉を調べてみたら「相手の気持ちを推し量る」とか「相手に配慮する」という意味で・・・似た言葉には「斟酌」という言葉があり「相手の心情を理解し、相手への言動を控えたり、加減したりする」という意味だそうです。
つまり、「忖度」は気持ちだけで、「斟酌」は気持ちを具体的に行動に移す事になります。

そうすると、塚田元副大臣が麻生氏や安倍首相の気持ちを推し量っただけで行動に移さなかった場合が「忖度した」という事になります。
もし、それが事実で無かったというのなら、推し量って行動に移したという事になってしまいます。
もちろん、気持ちを推し量らなかったというケースも考えられますが・・・麻生派の塚田元副大臣が気持ちを推し量らなかったという事は考えられないので・・・それは、実際に首相か麻生氏サイドから指示があったという事になってしまいます。

そもそも、今回のケースの場合、森友問題や加計問題と違って・・・地元に利益をもたらすというパターンなので・・・忖度や斟酌があっても仕方ないような気がします。
田中角栄元首相が関越道や上越新幹線を誘導したように・・・かつての政治家は、選挙区の利益になるような言動が当たり前だったし・・・選挙民もそれを期待して、おらが先生に投票していました。
現在でも、そんな地元とのしがらみから離れて、公平な視点で地元の不利益になるような行動をするような清廉な政治家なんて、ほとんどいないのではないでしょうか?