ぬるま湯の蛙

WBC侍ジャパンの世界一の興奮が冷めやらないですね。

準決勝は祝日だったので、テレビを見てドラマチックな展開に感激し・・・決勝戦はリモートワークだったのですが、気になってテレビを消音にして横目で見ていました。

さらにドラマチックな展開で、リモートワーク中だったのに優勝が決まった瞬間は、思わず感動で涙ぐんでしまいました。

8回にダルビッシュ選手が1発を浴びたとき、駄目だなぁと思ったのですが・・・そのおかげで1点差で9回の大谷選手とトラウト選手の対決が実現したのだから・・・というか、あれだけの強打者を揃えたアメリカ打線だったのに、中継ぎ投手陣が点を取られなかった事は凄いです。

 

ということで、素晴らしい戦いだったのは文句はないのですが・・・その後の日本中のフィーバーぶりに呆れてしまいました。

号外の争奪戦、ペッパーミルの売り切れ、善行寺のお守りも売り切れ、選手ゆかりの地に大勢の人が押し寄せ、バッティングセンターは超満員・・・つくづく日本は平和だなぁと思ってしまいました。

 

冷静にみれば、オリンピックの正式種目にもなれないマイナースポーツで、世界一といっても20か国程度の中でトップになったというだけ。

特に驚いたのが、中継中にながれた岸田首相のウクライナ電撃訪問のテロップが目障りだとクレームが多発したという話・・・確かに準決勝9回裏ノーアウト1,2塁で村上選手の登場という大事な場面でしたが・・・どちらが世界情勢からみて重要だかは明らかです。

日本人は平和ボケしているとしか思えません。

ちなみに、岸田首相のウクライナ訪問は、成果はそれほどでなくても、習近平のモスクワ訪問とタイミングを合わせたのが良かったと個人的には評価しています。

 

WBCに関連しても多い話題だったのが、ファンのごみ拾いや日本選手のスポーツマンシップなど、日本のココが素晴らしいという話・・・どうも日本の国際競争力が落ちてきてから、日本は素晴らしいという話題がメディアで多く取り上げられるようになっています。

確かに褒められて悪い気はしませんが・・・日本は良い国だという意識を植え付けられているようです。

 

高市大臣の捏造発言もありましたが、政治による放送法への介入という訳ではないと思いますが、政治の欠点が目立たないようにメディアが忖度して日本は素晴らしい、大きな問題がないといような国民感情を醸成しているような気がします。

その結果、日本では現状満足する人ばかり、ストとかデモなんていうのが影をひそめています。

 

というわけで、WBC優勝や耳に心地よい話題に浮かれないようにして、ほかの話題にも気を付けるべきだと思います。

昨今の気になる点は、もちろん物価高騰もありますが、それよりクレディスイスなど金融不安・・・今日もドイツ銀行が危ないというニュースがありましたが、不良債権などが連鎖するので、日本でも体力のない金融機関は危ないです。

思えば、政府はタンス預金を吐き出させようと、キャッシュレス決済の一般化、ゼロ金利マイナンバーカードの導入、新紙幣発行など行っていますが・・・預貯金や投資も先行き不安ですね。

 

やはり、金(ゴールド)とかが良いかも・・・同じ考えの人がいるせいか、最近高値みたいです。

個人的には、ヴィンテージギター・コレクションに使ってしまうので貯金もあまりないので、金(ゴールド)が買えないけど・・・ヴィンテージギターも高騰して値下がりしそうもないから、それでも良いかな、なんて思っています。