日本人って特別?

昨日は、8年目ということもあり、ここのところテレビで東日本大震災について取り上げた番組が非常に目立つ事について書きました。
視聴者の印象に残った災害だからなのでしょうが・・・報道の有り方としては、海外のあまり知られていない災害や忘れ去られた災害等にもスポットを当てた方が公平なように思えます。

今日のニュースでは、東京オリンピックまであと500日という話題が多かったように思います。
もちろん、日本でオリンピックが開催される事は歓迎するのですけど・・・メダルが幾つとか、それほど日本選手の活躍を期待している訳ではありません。

先日、NHK大河ドラマ「いだてん」の主人公、日本初のオリンピック選手である金栗四三について書きましたが・・・
やはり、オリンピックは参加する事に意義があり、勝敗は問題ではないと思うので・・・どこの国の選手でも、頑張っている姿を見せてくれれば良いと思っています。

考えてみると、私には日本人だからという意識が低いような気がします。
あちらこちらのNGO等の団体の会員やサポーターになっているため、それらの団体から会報が届くので、それらに載っている海外での援助活動等を読んでいるうちに・・・日本人と外国人って本質的に差はないと思うし、むしろ、日本人って恵まれていると思う様になったみたいです。

そのため、発展途上国での被災者がもっと悲惨な状況にある事を知っているので、日本の被災者にも同情しますが、そればかりを大袈裟に取り上げる報道の有り方が気になるのでしょう。

そういえば、海外の災害の報道で気になるのは、日本人犠牲者がいないという事を強調しすぎるような気がするのです。
もちろん、日本にいる家族などを安心させるために、日本人犠牲者がいないという事を伝えるのは良いと思うのですが・・・日本人犠牲者がいないと言って、その災害についての報道を簡単に済ましてしまって良いのでしょうか?
もっと外国人の被災者についても、報道した方が良いと思うのです。

オリンピックにしても、ろくな道具、練習施設が無く、まともなコーチも受けられないような国の選手の事を考慮したら、安易に日本人選手のメダルが多ければ良いなんて思えません。

報道に限った事でなく、なんとなく、最近の番組では、日本人って凄いみたいな風潮を感じる事が多いです。
もちろん、自分に関わる事を褒められて嬉しくない人はいないので、そういう番組を造れば、視聴率は取れるのでしょう。
でも、外国人の職人でも凄技を持つ人はいるでしょうし、人々のために努力している人もいると思います。
公平性を考えれば、外国人でも素晴らしい人については、もっと取り上げるべきだと思います。

なんか、今の日本人って、自分の事しか考えなくて、自己満足ばかりしているような傾向があるような気がします。
これが、海外で活躍する日本人が減っている一つの要因のような気がします。