常在戦場?

やはり、安倍首相が28日に衆議院を解散する事を発表しました。
一方、小池都知事が「希望の党」を結党して代表になる事を発表し・・・なかなか面白くなってきましたね。

安倍首相は「国難突破解散」と言いますが・・・無理やり、国民に国難だという意識を植え付けようとしているような感じがします。
なんとなく、国難なんて騒ぎ立てるのは、戦前の軍部を連想してしまいます。

後、よく判らないのは・・・支持率が回復したと言っても、それは内閣支持率であって、安倍首相の支持率ではない事なのです。
経験豊富な「仕事人内閣」に期待し、支持率が回復したのであって、決して「もりかけ」問題を抱える安倍首相の支持率ではないという事を忘れているのはないでしょうか?
当然、解散総選挙を行えば、閣僚でも落選する事もあるし・・・「仕事人内閣」がそのままなんて事はありません。
むしろ、選挙に勝ったら、また安倍首相がやり易いように、お友達内閣に戻ってしまう可能性もあるのです。

ところで、ここのところの選挙絡みの報道を見ていて、気になったのが「常在戦場」という言葉を使う政治家が多い事です。

ちなみに、「常在戦場」とは、長岡藩の「藩訓」だったそうで、「常に戦場にいるような緊張感を持ち、真剣に事にあたらなければならない」というような意味だそうです。
同藩出身の河井継之助山本五十六座右の銘にしていたそうだとか・・・万全の準備を整えておく、という事から、やはり同藩出身である小林虎三郎の「米百俵の精神」にも通じる言葉です。

気になるのは、政治家が選挙という事を意識して「常在戦場」という言葉を使っている点です。
普段から選挙に勝つため、つまり票を集める事だけを考えているような政治家で良いのでしょうか?
だから、バラマキのような政策ばかり出てくるのです。

もっと、普段から国民のため、国のためを考えて、理想を追求して、議員生命をかけるような政治家はいないのでしょうか?
それこそ、「常在戦場」として国会議員の仕事に臨んでいると言えるのだはないでしょうか?