米朝首脳会談の結果について

今日は、やはり意外な結果に終わった米朝首脳会談について書かなければいけないでしょう。
この手の会談では、事前に事務方により合意内容が決められているはずなのに・・・何一つ合意しなかったとは、準備不足と言われています。

私は、先日、北朝鮮が核放棄をするわけはないという予想を書きましたが・・・それでも、会談では、何がしかの成果らしいものは出すのだろうと思っていたので、予想外でした。

ニュースによると、トランプ大統領は今回の会談に前のめりで、譲歩してしまうのではないか?と危惧されていたのですが・・・北朝鮮寧辺の核施設の廃棄だけで経済制裁の完全解除を求めてきたため、合意に至らなかったためと言われています。

しかし、私には、事前協議の状況を知ったトランプ大統領が最初から合意しない事も想定していたように思えます。
改めて思い返してみると・・・交渉を急がないと発言したり・・・昼食会の食事は簡単なもので良いと指定したり・・・なによりも、強硬派のポンぺオ国務長官ボルトン大統領補佐官を同席させた事は、ちょっと不自然な感じがします。

トランプ大統領は、これまでも交渉で優位に立つために、途中で席を立つという事を行ってきたので・・・今回も、その類なのかもしれません。
そういえば、第一回の米朝首脳会談の前にも、トランプ大統領は成果が無ければ席を立つと語っていました。
ちなみに、今後も交渉を続けると言っていますが・・・明らかに、次の会談を開催するには、北朝鮮側が譲歩しなければならない立場になっています。

もっとも、一番困った立場になったのは、韓国の文在寅大統領・・・米国と北朝鮮の間を取り持ち、会談開催に奔走したのに、何の成果も無かったなんて、面子丸つぶれ・・・このままでは、次の米朝首脳会談開催に奔走する訳にもいかないし、一体どうするのでしょうか?