日本の外交は稚拙?

昨日は、米朝首脳会談について思った事を書きました。
トランプ大統領は、民主党の大統領候補の話題が盛り上がっているため、北朝鮮と交渉ができるのは、自分だけという事を見せつけたから、と言われていますが、米中貿易摩擦でも優位に立ちたかったのではないでしょうか?

米朝首脳会談を一番苦々しく思っているのは、習近平国家主席ではないでしょうか?米中首脳会談で優位に立ちたいために、わざわざG20直前に北朝鮮を訪問して、中朝の親密さをアピールしたかったのが、すっかり無駄になってしまいました。

実は、安倍総理日朝首脳会談を望んでいたのも、米朝の関係がギクシャクしていたからこそ意味があったので、今回の米朝首脳会談で、すっかり無駄になってしまいました。
これから、日朝首脳会談を行ったら、イランに続いて手ぶらで帰る事になり、世界の笑いものになってしまいます。

そもそも、安倍総理って、しょっちゅう海外へ行って、外交成果をアピールしていますが・・・ほとんど成果が上がっていないような気がします。
今回の、G20の会談でも、ほとんど参加国首脳と会談しましたが、どれだけ成果があったのでしょうか?

昨日は、トランプ大統領の交渉術を褒めましたが・・・安倍総理の交渉術は、あまり見るべき点が無いみたいです。
むしろ、北方領土問題では、プーチンさんから後退したような発言があったし・・・肝心のトランプ大統領も、日米安保を見直すような発言がありました。

そういえば、昨日のテレ朝の「ビートたけしのTVタックル」では、今後、日米安保を梃子にアメリカが日本に様々な要求をしてくる事が想定されるという意見がありました。
そして、それを避けるためには、日米安保に依存する比率を、もっと減らすようにしていくべきだという発言がありました。

私も、日米安保に依存しないようにする事は、同感です・・・といっても、日本の軍事力を強化して、依存度を減らすというのではなく、外交交渉で中立を守り、安全保障を確保するようにすべきだと考えます。
現在の、アメリカべったりの外交では、当然、アメリカの敵は日本の敵であり、偏ったバランスの上に立っており、日米安保に頼らなければなりません。
そういった意味でも、安倍総理の進める外交は、安易にアメリカに頼っており、他国の外交と比べると、稚拙に感じられてしまいます。