火葬?土葬?

先日、外国人観光客の増加による弊害であるオーバーツーリズムの事を書きました。
政府が進めている、外国人労働者の増加に対しても、準備不足により同様な弊害が起きそうな懸念を感じています。

そういえば、先日、NHKのニュースでイスラム教徒のお墓が無いという問題を取り上げていました。
なんでも、イスラム教徒は土葬なのですが・・・土葬できる墓地には、自治体による許可が必要だそうです。
で、日本では8カ所しか土葬できる墓地がなく・・・その墓地でも、埋葬場所の余裕があまりないそうです。
ちなみに、日本では、遺体を墓地以外に埋葬するのは違法で・・・散骨も、許可された場所でしかおこなえません。

ところで、イスラム教に限らずキリスト教も土葬が基本です。
アーリントン墓地のような十字架がずらっと並ぶ大規模な墓地でも、あの十字架の下には遺体が土葬で埋められています。
そういえば、海外のホラー映画などで墓場から死体が蘇るのも、土葬されているからですね。

日本では99%が火葬ですが、海外のほとんどの国は土葬なので・・・外国人労働者の受け入れを増加すれば、当然、そのお墓をどうするか?も考えなければいけません。
すべての遺体を母国に送り返すなんていうのは無理があります。

そういえば、火葬にするのは、仏教やヒンドゥー教等、輪廻転生の教義を持つ宗教だとか・・・遺体には未練がないため火葬にします・・・インドで火葬したお骨をガンジス川に撒くのは有名ですね。
ちなみに、日本の仏教では、死んだら仏になりますが・・・本来の仏教は、修行して悟りを開いたら仏になるので・・・たんに死んだのなら輪廻転生することになります。
でも、明治以前は、日本も土葬だったそうで・・・明治初期には、一時期火葬禁止令もでたとか・・・それが、衛生面や墓地のスペースの関係で火葬が主流になったそうです。

ところで、最近、霊柩車は豪華な宮型が姿を消して、シンプルな洋型になっているそうです。
これは、コストの問題や、派手な葬儀が好まれなくなったせいとか・・・・理由はともあれ、洋型の霊柩車だと、キリスト教でもイスラム教でも問題ないので・・・この点では、外国人労働者の受け入れ増加に対応しているようですね。