ナショナルのスチールギター

昨日は、フェンダーの8弦のペダルスチールを紹介しました。
ペダルスチールは通常のスチールギターと違ったサウンドが得られるのが魅力なのですが・・・演奏方法をマスターするのが難しいです。

さて、これまでギブソンフェンダーのスチール・ギターを紹介してしてきましたが・・・今日は、ちょっと変わって、ナショナルのスチール・ギターを紹介します。

ご存知のようにエレクトリック・スチール・ギターは1932年にリッケンバッカー社が開発したA22(通称フライング・パン)が最初になります。
実は、このリッケンバッカー社を作ったのは、ジョージ・ビーチャムとポール・バースという、ナショナル社から独立した技術者と、ナショナルの下請けで金属加工業者だったアドルフ・リッケンバッカーでした。、
3人は、ハワイアンで使われるリゾネーター・ギターに注目して・・・より大音量を得られるようにフライング・パンを開発したのです。

その後、ナショナル社でも1935年にフライング・パンを真似たスチール・ギターを製造するようになります。
ギブソンフェンダーのスチール・ギターは、基本的に木製のボディだったのに対して、リッケンバッカーやナショナルのスチール・ギターはリゾネーター・ギターから発展したため、金属製のボディを持っていたのが特徴になります。
その後も、樹脂製のボディを持つものなども製造するようになり、これらのモデルは独特なサウンドがするため、人気があります。

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スプロ エレクトリック・ハワイアン 1935~1937年製(ナショナル製)
アルミ・ボディ、指板がローズウッド製なのは通常のギターの影響が残っていたのか?
ピックアップはチャーリー・クリスチャンに似たバー・ポールピース・タイプ

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ナショナル CHICAGOAN 1948~1960年製
パーロイド製ボディ