素晴らしいコピー製品

昨日は、レプリカと言われる、個人製作家などが作ったヴィンテージ・ギターのコピー製品(海賊版)について書きました。
見た目は、結構似ているのですが・・・音や弾き心地はかなり違い、ヴィンテージ・ギターほど人の心を魅了するものではなく、すぐに飽きてしまいました。

レプリカのようなコピー製品が増えると、本物の良さを知らない人が増えてしまい・・・ヴィンテージ・ギターに興味を持つ人が減ってしまうと思います。

もちろん、昔の職人が全て心を込めて製作したか?というと、ヴィンテージ・ギターが全て良いという訳ではないし・・・コピー製品を作る職人が、全てギター作りに真剣に向き合っていないとも言えません。
しかし、コピー製品を作ろうとすると、良いギターを作ろうとするよりも、オリジナルに似せる事を優先しがちだし・・・特にレプリカと言われるような、ブランド・ロゴまで真似したギターを作るような職人は、他人を誤魔化してでも、お金を儲ける事を優先しているので・・・出来上がったギターも、残念な物になってしまうのでしょう。

そういえば、以前ネットオークションで落札したマーチンのコピーですが・・・凄く出来が良い物があります。
もちろん、レプリカではなくて、ちゃんと制作したところのブランドロゴが付いています。

それは、マーチンの研究家としても有名な塩崎雅亮氏が製造したシーガルというギターです。
塩崎氏本人がマーチンのコピーを作っています、と言っているのですが・・・それは、氏の理想とするマーチンをコピーしているのであって・・・言い換えれば、やはり素晴らしいギターを作ろうという意識だから、今のマーチンと比べても遜色が無い、良いギターが出来るのだと思います。

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シーガル SS-60 1980年代製
マーチン000‐28のコピーですが・・・マーチンよりもレスポンスが良く繊細な感じです