経済の常識が変わる?

昨日は、GIBSON LOVEという事で、ギブソン社が作り出した楽器の素晴らしさについて書きました。
そんなギブソン社が、業務拡大に失敗して破産申告を行ったというのは、本当に残念です。

ところで、経済的な問題といえば、昨日からNHKで放送されている「マネーワールド―資本主義の未来―」というシリーズは、これまでの常識が変わるのでは?という興味深い内容でした。
ギブソン社に限らず・・・私たちの社会全体が変わる、時代の変わり目にきているのかもしれません。

今日の、AIに仕事を奪われるという話も興味深かったでしたが・・・それよりも、昨日のお金が消えるという話は、衝撃的でした。
実は、昨日も、この番組の事を書こうかと思ったのですが、頭の整理がつかなかったし・・・これまでのブログの流れから、ギブソン社の楽器について書いたのです。

さて、お金が消えるというのは、電子決済の普及や仮想通貨などにより、キャッシュレス社会化が進んでいるという話です。
もちろん、私の周りでも、キャッシュレス化は進んでいるので、それ自体には驚きはありません。
もっとも、北海道地震の停電で、キャッシュレスが使えなくなり、まだまだ現金は必要じゃないか?なんて思っていたのに・・・スウェーデンでは、現金流通量は1%まで減っているというは、驚きでしたけど。

驚いたのは、このような状況になると・・・これまでの経済政策が役に立たなくなるという事です。
よく考えてみれば、当たり前なのですけど・・・単なる技術的な革新という風に思っていて・・・そこまで、頭がまわっていなかったのです。
例えば、量的緩和・・・紙幣をじゃんじゃん刷って、市中に出回るお金の量を増やすなんていう事は・・・キャッシュレス社会では、何の意味も持たないのです。

それに、これまでは現金はすぐに使えるという流動性があるという事でしたが・・・現金よりも、スマホ決済なんかの方が、はるかに流動性があります。
ちなみに、すぐに使えないという流動性の無さが、利息という形になるという理論も、こうなると怪しくなりますね。
さらに、仮想通貨が多く流通するようになると、それはもう、各国の経済政策なんかに縛られなくなってしまいます。

私は、10年ぐらい前に、大学通信教育で経済学部を卒業したのですけど・・・その時、勉強したのような事は、もう古くなったしまったようです。
これから、経済学を勉強する学生さんたちは、大変だと思います。