先日、観に行った国立博物館の「縄文」展をとりあげたものだったので、興味深く拝見しました。
番組では、初めて国宝に指定された縄文のビーナスについて、特に時間をかけて取り上げていました。
展覧会を観たときには、国宝に指定されているのは当然のように思っていたので・・・国宝に指定されるまで、こんなに苦労があったなんて知りませんでした。
もっとも、日曜美術館という美術を取り上げる番組なので、国宝指定までの苦労なんかよりは、もっと様々な縄文時代の美意識について、詳しく説明してもらった方が良かったのでは?という気も、ちょっとばかりしました。
土器は焦げた跡があり、実際に煮炊きに使われたそうですが・・土偶は祭祀に使われたといわれ・・・数千年にわたって修復したりして大切に扱われたとか・・・
今の感じで言うと、昔の有名仏師が作った仏像なんかと同じような扱いなのでしょうか?
単に、縄文人の独創的な美意識で作り上げたというだけでなく・・・それだけのものを作るというためには・・・深い信仰心に基づき、地道な試行錯誤を重ねたり、手を抜かない姿勢、という背景が隠されている事に気づき・・・だから、現代人、そして世界中の人の心にも訴えるのだと思います。