ミロ展

TBSの報道特集を視ていたら、ロシアから海外に脱出する若者が増えているそうです。

また、ロシア国内の大学を取材したところ、ほとんどの学生や教授はウクライナ侵攻に反対していて、ロシア政府のプロパガンダを信じている親世代と意見が合わないそうです。

 

若者はSNSとかで情報を得ているけど、親世代は国営放送しか視ていないからプロパガンダを信じていまうと言われていますけど・・・ふと思ったのは、年配者はソ連時代のような過去を美化しがちなせいもあるのではないか?という事です。

そもそも、人間の脳は精神的な安定を保つために、嫌な記憶は忘れやすいそうです。

 

私の周りにも、ドラマ等をみて昭和は良かったなんていう人がいますが・・・よく考えてみると、冷戦時代だし、スモッグ等の公害や水質汚染もあり、政治家や公務員の汚職は多く、社会保障は少なく、生活は不便で不衛生だったし、校内暴力などパワハラや喧嘩や虐めも多かったので・・・私は戻りたいとは思いません。

やはり、部分的には逆行もありますが、多くの人がより良い世界を作ろうと努力しているから、全体でみれば昔よりは良くなっているのではないでしょうか?

音楽なんかでも昔の曲は良かったというけど・・・記憶に残るようなのは一部の名曲で、実は忘れ去られた大量の駄作もあったと思います。

 

そういえば、前回、NHKの朝ドラ「カムカム・エブリバディ」について書いた時、昔の生活を描いたシーンを懐かしむ主婦が多いと書いたのですけど・・・過去を美化する人には、年配者や主婦など、将来の夢があまり無い人が多いのかもしれません。

とすると、ソ連時代を美化しているプーチン大統領には将来の夢があまり無くて・・・ロシアとウクライナの争いは、夢が無い国民が多い国と夢のある国民が多い国の戦いのような気がします。

ひょっとすると、ロシア国民の将来に夢を与えれば、戦争は終結するかも・・・

 

夢をみるといえば、渋谷へ「ミロ展-日本を夢みて」を観に行ってきました。

そのうち行こうと思っていたら、開催期間が明日までという事に気づいて、慌てて観に行きました。

 

作品だけでなく、展示会のポスター、書籍、ミロ個人の収集品など盛りだくさんで、ミロの作品に日本文化が与えた影響が良く判りました。

展示品の中にこけし、浮世絵、埴輪などがありましたが・・・個人的には、ミロの作品は縄文時代の土器や土偶に通じるような気がします。

 

ミロの作品は色々な素材や手法で描かれた物がありますが・・・何故か、本物を観たときの感動が写真と大して違わなかったです。

同時代で似たような抽象表現のピカソだと本物を観た時のインパクトが大きいので、ちょっと意外でした。

もちろん、ミロは記憶に残るような巨匠です。・・・おそらく同時代には、同様な表現だったけど、駄作を描いていた画家も多かったはずですね。

 

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「ミロ展」 チラシ、作品リスト、チケット