鎮痛剤で血液サラサラ?

今日は、会社を休んで母を大学病院へ連れて行きました。
先月、相変わらず手術をした患部に水が溜まっていて、未だしばらく通わなければならなそうです。

水が溜まるのが止まらない理由が、脳梗塞を起こした事のある母が飲んでいる血液サラサラの薬だそうです。
体内の小さな傷口で血液が固まらないため、水が溜まってしまうとか・・・しかし、薬の服用を止めると、脳梗塞を再び発症する可能性があるため、時間がかかっても自然と溜まらなくなるのを待つしかなさそうです。

この血液サラサラの薬ですが・・・一体、どんな薬なのか調べてみたら、結構、面白い事が判りました。

ちなみに、薬の名称はバイアスピリンといって、良く使われるらしいので、ご存知の方も多いかもしれません。
名前から判るように、アスピリンと同種の薬だそうです。

古来から、柳の樹には鎮痛作用や消炎作用がある事が知られていたそうで・・・例えば、楊枝というのは、名前の通り本来は柳で作り、歯痛を抑えるために使われていたそうです。

で、この柳の木の成分が、どこかで名前を聞いたことがあるサリチル酸です。
このサリチル酸は、そのまま飲むと腹痛という副作用があるため・・・その副作用を抑えたものが開発され、それがアスピリン(アセチルサリチル酸)になります。
余談ですが・・・サリチル酸から作られるサリチル酸メチルは、肩こりや筋肉の炎症を抑える貼り薬に使われていますね。

そして、アスピリンは優れた効能により、世界的に広まります・・・よく外国映画で、登場人物が頭痛を抑えるためにアスピリンを飲むシーンがありますね。

ところが、アメリカの歯医者が抜歯した後の、炎症鎮痛用としてアスピリンを処方したところ・・・なかなか出血が止まらないという事態が発生し・・・アスピリンには、血小板の凝集を抑制する効用も持っている事が判明します。
そんな訳で、こちらの効用を利用して血栓の発生を抑える薬が、母が服用しているバイアスピリンなのです。

ちなみに、アスピリンよりさらに腹痛を起こさないようにしたのが・・・半分は優しさで出来ている〇〇〇リンとか、お風呂屋さんの桶で有名な○○リンなどの市販鎮痛薬です。
そんな訳で、これらの薬を飲んでいると、やはり血液サラサラになり、出血が止まり難くなってしまうそうなので・・・つい、怪我の痛み止めに使いそうですが、注意が必要だそうです。